当然のように2回目の当直も急患は来ず、受け持ち患者ゼロのまま週末を迎えた。
受け持ち患者が1人でもいれば、週末も軽く病院に顔を出すけど、ゼロだとその必要はない。
と言うわけで、久々に完全フリーな週末だった。
だはー。
そんな感じで、週明けの今日も、受け持ち患者がいなくてヒマだった。
明日ようやく入院してくる次の受け持ち患者の勉強をしたりして、のんびり過ごした。
久々に外が明るいうちに帰宅したにゃー。
だはー。
書くことが尽きたので、先日大学の本屋に行ったときのことについて書こうと思う。
登場人物は、宮崎大学仲間で研修医同期のイカワくん＆俺にゃー。
だはー。
某日の昼頃、俺は入院棟の1階を歩いていた。
すると、心電図の本を片手に持ったイカワくんとバッタリ会った。
「お！ ちょうどいいところにいた！ 本屋一緒に行きません？」とイカワくん。
おう、そう言えば、一緒に大学の本屋に行く約束してたっけ。
まだ大学内の地理がよく分かってなくて、1人じゃなかなか行けないもんね。
おっけーおっけー！
しばらくして、何とか俺たちは本屋の前に到着した。
ここで俺は、肝心なことを思い出した。
「生協の組合員にならなきゃ、医学書10%割引の恩恵に与れないんだった！」
まだまだ初の給料日（5月17日）は遠いし、医学書は1つ1つがやけに高いし、10%割引が有るか無いかはとても大きな問題だにゃー。
だはー。
と言うわけで、まず生協の組合員登録を行うことにした。
受付で書類を書くように言われたので、俺は必要事項の記入を行った。
イカワくんも、持っていた心電図の本を机に置き、記入をした。
そして、5分後、2人は無事に広大の生協の組合員となることに成功し、組合員の証明書をもらった。
これを持っていれば、今日から10%割引の恩恵に与れるにゃー！
おっけーおっけー！
その後、本屋で医学書を買った。
1万円くらいの本を買ったので、千円近くも割り引いてもらえた。
イカワくんも、心エコーの本を買って満足げだった。
だはー。
そして、再び一緒に入院棟へ向かっていると、心エコーの本を片手に持ったイカワくんが「あれっ！？」と言った。
「どうしたの？」と聞くと、「僕の荷物、少なくありません？」とイカワくん。
あ、そう言えば、おまえ、来るときに確か心電図の本を持ってたよな。
って、ざっけんな！
どこに置いてきたんだよ！
ぷぷぷっ！
組合員登録をしたときの受付の机に、心電図の本を置いてきてしまったことを思い出したイカワくん。
仕方ないので、俺も一緒に取りに向かってあげた。
「相変わらず、ドジな男だな（笑）」と思って歩いてると、ここで事件が発生した。
イカワくんが突然「あっ！」と言い、道端に落ちてる紙切れを拾ったではないか！
・・・ん？
どうしたの！？
って、ざっけんな！
それ、組合員の証明書じゃねーか！
心電図の本を忘れてくるのは想定内だったけど、組合員の証明書まで落としてたのかよ！
3つ持ってるはずのアイテムのうち、おまえは2つも無くして帰ろうとしてたのかよ！
持ち物管理能力ゼロかよ！
おまえがドラクエの勇者だったら、絶対クリアできないし！
ぷぷぷっ！
