あわにゃん日記

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マスタード

小児科のポリクリ最終日。
今日の午前中は、総括があった。
教授は不在だったので、ナンバー2の先生による総括だった。


この先生、小児科医のくせに少し怖い。
野太い声で、言葉も荒く、とにかく笑った顔を見たことが無い。
それゆえ、少しビビりながら総括に臨んだが、意外と優しい総括だった。
小一時間で総括は無事に終わった。
おっけーおっけー!


総括が終わり、小児科で残された行事は、「病棟ボランティア」のみとなった。
先日も書いたが、班で遊びを企画し、入院中の子どもたちと遊ぶものである。
我が班は、「紙芝居&粘土遊び」をすることにしたので、総括後の午前中は、小麦粉から粘土を作る作業をした。
ふー、意外と重労働だにゃー。
つぁはぁ〜。


全ての準備が整い、昼2時くらいから病棟ボランティアを開始した。
入院中の小児たちをプレイルーム(遊び部屋)に集め、まずは紙芝居を2つ読んだ。
「この紙芝居、きっと子どもたちにウケるにゃー」と思ってたけど、反応はイマイチだった。
うーん、大人が面白く思うものと、子どもが面白く思うものって違うのか・・・。
難しいにゃ・・・。
つぁはぁ〜。


次に、粘土遊びを始めた。
子どもたちと一緒に、10色くらい用意したカラフルな粘土を使って遊んだ。
アンパンマン好きな子がいたので、俺はアンパンマンを作って子どもにあげた。
すると、その子のお母さんが「ほら、お兄ちゃんがアンパンマン作ってくれたよー! 上手だねー! じゃあ、今度はカレーパンマンも作ってもらおうか?」と子どもに言っていた。


って、ざっけんな!
別に子どもは、カレーパンマン欲しそうじゃないじゃねーか!
なんで母親からのリクエストに応えなきゃいけないんだよ!


すると、「ほら、アワヤさん、お願いされてますよ! カレーパンマン作ってあげて下さいよ!」と班員のアオヤマくん
「なんで俺だよ! 俺、アンパンマン作ったから、今度はおまえが作ってやれよ!」と言うと、「ほら、僕、ヘタクソじゃないですかー!」とアオヤマくん。
そう言われてアオヤマくんの作品たちを見ると、ピカソ級の独創性にあふれるものばかりだった。
・・・確かに、おまえじゃ、カレーパンマンを作るのは難しそうだな。
ぷぷぷっ!


と言うわけで、俺はカレーパンマンも作り、再びお母さんの高評価を受けた。
同じ流れでドキンちゃんも作っていたら、ピカソ級のアオヤマくんが話しかけてきた。
「ほら、アワヤさん見て下さい! 良い作品できました!」と。


そう言われてアオヤマくんの新作を見ると、カラシっぽい黄色の粘土のみで作られた、ドーナツ状のものだった。
・・・はぁ?
なにそれ?
ただのドーナツにしか見えないけど・・・。
ドーナツなら、黄色じゃなくて、茶色の粘土とか使えばいいのに・・・。


アオヤマくん「じゃーん! 名付けて、『マスタードーナツ』です!」


・・・マスタード色の粘土+ドーナツの形で、「マスタードーナツ」?
って、ざっけんな!
ダジャレかよ!
おまえ、発想が小学生レベルだな!
ぷぷぷっ!