呼吸器内科での2ヶ月の研修も、そろそろ終盤。
今週は実に忙しい1週間だった。
12人というこの科ではキツい患者数を抱えている上に、そのうち10人くらいが今週は相次いで「事件」を起こしたからだ。
呼吸器内科ではもちろん、研修医になってからでも最も忙しかった1週間かもしれない。
抗酸菌陽性、発熱×6、痙攣、嘔吐、胸痛、胸腔ドレナージ×3、緊急透析、CV挿入×2、急変、sterben…。
1つ問題を解決したと思ったら、また次から次に問題が発生して、「いっぱいいっぱい」な状態がずっと1週間続いた感じだった。
この科で最も嫌いだった週2回の長いカンファレンスの時間が、唯一イスに座ってのんびりできる「安らぎの時間」に変わってしまったほどだった。
つぁはぁ〜。
この1週間、家に帰っても院内PHS*1が鳴り、外出しててもケータイがしょっちゅう鳴ってたせいで、最近じゃ音楽を聴いたり風呂上がりにドライヤーを使ったりしてても、大きな音の向こうで病院からの電話が鳴ってるような錯覚を覚えるようになった。
朝の目覚ましアラームさえ、院内PHSが鳴ってると錯覚して飛び起きてしまう。
「トゥルルル、トゥルルル、トゥルルル…」
今朝も、目覚ましアラームが院内PHSの音に聞こえて目覚めた。
ん？
まだ朝8時？
今日は土曜だから、遅めに朝9時にアラームをセットしたはずだけど…。
って、ざっけんな！
本当に院内PHSが鳴ってんじゃねーか！
ナース「アワヤ先生、お休みの日に朝からすみません。××さんが38度5分の熱を出して、saturationも90くらいまで落ちてるんですが、どうすればいいですか？」
ふう、なーんだ。
ただの発熱かぁ。
また胸部絞扼感じゃなくて、良かったー。
って、ざっけんな！
発熱でホッとするなんて、完全に感覚がマヒしてんじゃねーか！
そんな感じで、今日も含めて疲れ果てた1週間だったが、その分、とても勉強になった。
こんなに医師としての経験値がたまった1週間は、かつて無いかもしれない。
やはり、医師を育てるのは患者。
どんなに分かり易い医学書を読んでも頭に残らないことを、目の前で苦しむ患者は俺の頭に一発でインプットしてくれる。
…。
……。
いいことを書いて締めくくろうとしたけど、俺、医学書あんまり読んでないから、そんなこと言う資格ねえや。
って、ざっけんな、俺！
そう言えば、今週は医学部5年生の女の子が「日記の大ファンです！ 3年前からずっと読んでます！ つらいとき、あわにゃん日記に何度も助けられてきました！」って話しかけてくれたにゃー。
かなりバタバタしてるときだったので、あんまりお話できなくて、ごめんなさいにゃー。
こんな俺でも何とか生きていけてるから、自信を持ってこれから先のポリクリも国試も乗り越えてくださいにゃー！
でも、あんまりこのブログ読み過ぎると、バカになっちゃうから気を付けてにゃー！
って、ざっけんな！
*1:病院敷地内の寮に住んでいるため、電波が届く。
