あわにゃん日記

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31の夜

ゴールデンウィーク明けから、病棟が5チーム→3チーム体制となった。
それにより、ウチのチームは指導医+俺の2名だったのが、指導医2名+俺の3名体制となった。
前までは指導医が外勤の日は俺1人でチームの患者を診なければならなかったが、新体制ではどっちかの指導医は必ずいるので、安全に医療が行えるようになった。
しかし…。


チーム数が減ったせいで、1チームあたりの受け持ち患者が約1.5倍に増えてしまった。
指導医が1人→2人になっても、回診のプレゼンテーションとかカンファレンスの準備などを全部俺がやることには変わりがないので、単純に1.5倍仕事が増えた。
その上、先月までの安定していた患者たちと違って、なぜか問題が起こる患者ばかりになってしまい、家に帰っても病棟のナースから電話が掛かってくることが多くなった。
うう、忙しい…。


そして、今日はなんやかんやあって、この2ヶ月で最も忙しい1日だった。
夜10時半、ようやく仕事を終え、もはや準夜勤のナースのみとなった静かな病棟スタッフステーションを後にした。
エレベーターで1階へ下りながら、「今日はよく頑張ったな」と自分で自分を褒めた。
「もはや出前も終わってる時間だし、疲労困憊でコンビニに行く気力もないけど、晩メシは何を食おうかな。」とか考えながら病院を出ると、朝は降っていなかった雨が…。


傘なんて持ってるわけもなく、かといって家まで走って帰る体力も残ってなくて、ただとぼとぼと雨に打たれながら暗闇を歩いた。
体力も気力も失われた身体に容赦なく降り注ぐ雨は、なんて冷たいんだろう…。
1日頑張って働いたのに、何なんだよ、この仕打ちは…。
…。
……。
やばい、悲し過ぎて涙が出そう…。





びしょぬれで帰宅し、真っ暗な部屋に灯りをつけた。
部屋に入ると、俺はすぐパソコンのミュージックプレイヤーを起動した。
31年も生きていると、こんな悲しいときに自分は何をすれば元気になるかを知っている。

「盗んだバイクで走り出す 行く先も解らぬまま 暗い夜の帳の中へ〜♪」
僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない 正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで〜♪」
シェリー いつになれば 俺は這い上がれるだろう シェリー 俺は歌う 愛すべきものすべてに〜♪」
「卒業していったい何解るというのか 思い出の他に何が残るというのか〜♪」
「何度も愛してるって聞くおまえは この愛なしでは生きてさえゆけないと fu〜♪」


1時間、全力で尾崎豊を熱唱した。*1
俺の最大のストレス解消法は、歌うことだ。
さあ、元気が出てきたにゃー!
明日からまた頑張るにゃー!
おっけーおっけー!


ん?
単純?
って、ほっとけよ!



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*1:いつも尾崎豊というわけではない。その日の気分でアーティストは変わる。