新しい入院患者が入ってくると、その日は忙しい。
いつからどんな症状があって、どう進行して、なぜこの病院に紹介されて、なぜ入院に至ったか（現病歴）、これまでどんな病気をしてきたか（既往歴）、血の繋がった人の中で何か病気をした人はいるか（家族歴）など、詳しく問診してカルテにまとめなければならない。
その上、胸の音を聴くなどの一般的な身体診察に加え、この科では30分くらいかけて全身の神経診察も行わなければならない。
入院に伴う色んな雑用もやってると、あっという間に時間が過ぎ去っていく。
俺は、昨日まで2日連続で新しい入院患者がいて大変だったけど、今日はいなかった。
今日は早く帰れそうだにゃー。
おっけーおっけー！
と思ってたら、神経内科で現在一緒に研修している1年目研修医のボイボイ*1が突然文句を言ってきた。
「おい、アワヤ！ おまえのせいで、今日入院の2人とも、俺の担当になっちまったじゃねーか！」と。
…はぁ？
2人も？
俺のせいで？
って、ざっけんな！
どういうことだよ！
ボイボイの話によると、1人は予定通りの入院らしい。
もう1人は予定になかった緊急入院で、本来ならば順番的に俺に割り振られるはずだったらしい。
しかし、現在俺の受け持ち患者は10人、ボイボイの受け持ち患者は3人と、かなりの格差があったため、今日の入院は2人ともボイボイが担当することになってしまったらしい。
「1人入院おるだけで大変なのに、なんで2人とも俺なんや！ これも、おまえが10人も患者を抱えとるせいじゃ！」とお怒りのボイボイ。
…おうおう、それはすまんかったな。
…なんか手伝おっか？
って、ざっけんな！
おまえ、今朝まで患者3人しかいなかったのかよ！
今日3人→5人になったところで、まだ俺の半分じゃねーか！
今日ちょっと忙しかったからって、文句言ってんじゃねーよ！
文句言いたいのはこっちの方だし！
おまえの給料、半分俺に回せよ！
ぷぷぷっ！
そんな感じで、現在2年目研修医2人、1年目研修医2人の計4人で、2ヶ月楽しく研修している。
しかし、来週はほとんど俺たち1年目だけになるらしい。
2年目の先輩たちは、もうすぐ2年間の研修期間が終了して、入局する診療科へそれぞれ旅立っていくからだ。
と言うわけで、今夜は神経内科の先生たちが研修医4人の送別会を開いて下さった。
夜8時頃から、病院近くの居酒屋で、指導医7人・研修医4人で飲んだ。
2ヶ月間、仕事上の会話くらいしかしなかった先生から、いきなり「カンファ多くてごめんね、あわにゃん（笑）！*2」と言われた。
…ぬおおおお！
先生も俺のブログをご存じだったんですか！
えっ、神経内科のほとんどの先生がご存じなんすか！？
ええっ、看護師さんとの飲み会でも話題に上ったんすか！？
つぁはぁ〜！
って、ざっけんな！
2ヶ月間、猫をかぶって真面目な研修医のフリをしてきたのに！
猫が猫をかぶってるってこと、最初っから全部バレてたのかよ！
恥ずかし過ぎるし！
つぁはぁ〜！
飲み会は、深夜1時頃まで続いた。
仕事上の話しかしたことのなかった人たちと、初めてアホな話をたくさんできて、とても楽しかった。
神経内科の先生たちは、話しやすい人たちばかりだにゃー。
この雰囲気、好きだにゃー。
神経内科医になるのも悪くないにゃー。
あと半年後には何科に進むか決断しなきゃいけないけど、悩ましいにゃ…。
と言うわけで、先生方、今夜はごちそうさまでした！
遅い時間まで、ありがとうございました！
とても楽しかったですにゃー！
来週、ラスト1週間も宜しくお願いしますにゃー！
だはー。
*1:poipoiじゃなくて、boiboi。
