あわにゃん日記

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神経内科での2ヶ月の研修も、早くも4分の3が過ぎた。
前回も書いたが、この科では多くの仕事を研修医に任せて下さるので、とても勉強になる。
かと言って、ほったらかしってわけでもなく、必要なことはちゃんと助言・指導して下さる。
忙しいけれど、とても充実した日々だ。


科の雰囲気も、自分に合っている気がする。
穏やかで優しい先生ばかりなので、人見知りの俺でも気軽に質問ができるし、時には笑い話もできる。
うーん、神経内科医になるのも悪くないにゃー。
だはー。


ここ数日は、なんやかんやあって、特に忙しかった。
今日は日曜日だけど、日付が変わる頃まで病院にいた。
いつもの指導医の先生&今日の当直の先生と、しばらく一緒に過ごした。
この当直の先生は、前回の日記にも登場した、「He is the most famous Japanese blogger !!」と大袈裟なことを言ってた、あわにゃん日記の読者の先生だ。


「そう言えば、こないだ日記に登場させてくれて、ありがとう!」と当直の先生。
どうやら、喜んで下さってるらしい。
聞くところによると、ここ数年で先生がハマったものが2つあって、そのうちの1つが俺の日記らしい。
うーん、光栄だにゃー。
だはー。


ちなみに、気になるもう1つは、アメリカのテレビドラマ「24 -TWENTY FOUR-」らしい。
「だから、僕にとって『あわにゃん』は、『ジャック・バウアー』と同じくらいのヒーローなんだよ!」と当直の先生。
って、ざっ…!
相変わらず、大袈裟な人だにゃー!
ぷぷぷっ!


その後、「あわにゃんは何科に進むのか」みたいな話になった。
「今は血液内科を考えています」などと、正直に話した。
研修先の先生とこういう話をした場合は大抵、「その科もいいけど、ウチの科もいいよ」なんて、最終的に自分の科を推してくる。
しかし、この先生は「血液内科かぁ。いいねー!」と言うだけで、全く神経内科をおススメしてこなかった。


不思議に思い、その理由を伺ったところ、「だって、『自分の科が一番だ』なんて言う先生って、なんか胡散臭いじゃん」と当直の先生。
「確かに、その通りだなー」って思ってたら、「それに神経内科医って、いまいちパッとしないしね」と当直の先生。
すると、指導医の先生も「俺なんて、こないだ『神経内科医です』って言ったら、『じゃあ、うつ病の患者診てください』って言われたよ」と言った。
なるほどー、精神科と間違えられやすいのかー。
何をやってる人か*1、同業者にもいまいち理解されてないんだにゃー。
だはー。


そんな話をしてたら、急に当直の先生が、近くの若い女性看護師さんに話しかけ、質問をした。
「ねえねえ、例えば同じくらいかっこいい『脳外科医』と『心臓血管外科医』と『神経内科医』がいたら、どの人と付き合いたい?」と。
きっと、「神経内科医は最下位」という答えを期待しての質問で、「やっぱり神経内科はパッとしない」という結論に導きたいのだろう。
と思ってたら、看護師さんは衝撃の即答をした。




「医者なら、誰でもいいですっ!」




って、ざっけんな!
誰でもいいのかよ!
医者ならみんな同じかよ!
ぷぷぷっ!




看護師さんのその答えには思わず3人で笑ったけど、しばらく経ってから妙に納得してしまった。
確かに、たとえ何科であっても、そこ患者がいる限り、やり甲斐がない科なんてない。
本当に重要なのは、何科に進むかってことじゃなくて、どれだけ一生懸命に頑張るかってことなんだろうにゃー。
だはー。



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*1:脳卒中とか、認知症とか、パーキンソン病とかやってる人たち。