2月に入り、脳神経内科での2ヶ月の研修がスタートしている。
もう1ヶ月経つので、だんだん慣れてきた。
指導医たちはみんな優しく、教育も熱心で、「これ読んどきんさい」とか言ってわざわざ勉強資料も用意して下さる。
また、多くの仕事を研修医に任せてくれるので、とてもありがたい。
看護師さんが困ったとき、この科では真っ先に研修医に電話してくるので、仕事は多くなるけどその分勉強になる。
やっぱり、指導医がやるのをただ見てるより、自分で試行錯誤してやっていく方が知識や技術が身に付く。
と言うわけで、充実した日々を送ってるにゃー。
だはー。
ただ、カンファレンスが多すぎる…。
全体カンファ、新患カンファ、病棟カンファ、脳卒中カンファ、画像カンファ、チームカンファ…。
研修医はその全てに参加してプレゼンテーションせねばならないので、プレゼンが苦手な俺にはかなりの苦痛だ。
って、ざっけんな！
平日の数よりカンファの数のほうが多いじゃねーか！
絶対、内容かぶってるやつあるだろ！
頑張ったら、半分くらいに減らせるんじゃねーのかよ！
…ま、これも患者の状態の把握やプレゼン上達に役立つことだから、頑張らなきゃにゃー。
つぁはぁ〜。
話は変わるが、この科でも俺のブログの存在がバレるのは時間の問題な気がする。
「キミがアワヤくんか！ 昔からブログ読んでるよ！ 会いたかったよ！」と言って下さった先生がいるからだ。
ありがとうございますにゃー。
って、ざっ…。
先生、なんでドイツからの留学生に俺のこと紹介してんすか！
「He is the most famous Japanese blogger !!」って、大げさすぎるでしょ！
あと、声がでかすぎっす！
ここをどこだと思ってんすか！
…たくさん人がいる病棟のスタッフステーションで顔を真っ赤にした俺だった。
つぁはぁ〜！
多くの人に読んでいただけるのは、ブロガー冥利（みょうり）に尽きる。
タメグチで話せるような人や冗談を言い合えるような仲の良い人、逆に一生会うことのないくらい全く知らない人に読まれるのは、ただただ嬉しいばかりだ。
しかし、仕事上の会話はするけどプライベートな会話は一切しないような、微妙な距離の人に読まれるのは、とても恥ずかしく感じる。
例によってアホな例えしか浮かばないけど、何年も付き合ってる恋人に裸を見られても恥ずかしくない。
逆に、旅先などでもう一生会わない異性に何らかの事故で裸を見られても、「恥ずかしいけど、どうせもう二度と会わないんだからいいや」と思える。
しかし、先ほど述べたような微妙な距離感の人に事故で裸を見られてしまったら、「恥ずかしくて明日から職場に行けない」みたいな。
ん？
よく分からない？
って、ざっけんな！
「バレるのが嫌なら、名前も大学名も病院名も公表しなけりゃいいじゃん。」なんて思われるかもしれない。
それはごもっともな意見だ。
しかし、このブログのスタートは、大学の野球部ホームページからリンクされた部員の日記という形だった。
そのスタート時点では、野球部員やその周辺に読まれることしか想定しておらず、個人が特定されるような情報を隠す必要性はゼロだった。
個人情報なんて最初っから知ってる人ばかりが読んでいたので、それで何の不都合もなかった。
その後、読者層が拡大し、知ってる人よりも知らない人の方が多く読むブログになり、喜びも増えたけど、個人情報をさらすことによる不都合な事態も起こり始めた。
そのため、匿名化した新たなブログに引っ越そうかとも考えたこともあるが、結局それは見送った。
その理由の1つとして、「書ける内容が大幅に制限される」ことが挙げられる。
例えば、大学名を隠そうとすると、野球の大会の成績など直接特定される情報はもちろん、そもそも宮崎に医学部がある大学は1つしかないので、宮崎に住んでることまで隠さなければならない。
そんな制約があると、赤裸々に日常を綴る俺の日記スタイルでは、書き手も読み手もフラストレーションがたまるばかりで、満足なクオリティの文章は書けない。
そして、個人情報をさらすのには、もう1つ大きな理由がある。
クサい言い方になってしまうけど、「自分の言葉に責任を持ちたい」という俺なりの想いがあるのだ。
匿名で偉そうなことを言うのは好きじゃない。
俺は文章を書くのが大好きだ。
だからこそ、一つ一つの言葉を大切にしたいし、それに責任も持ちたいと思っている。
いつものアホな文章も、ごくたまに書くマジメな文章も、「あわにゃん」じゃなくて、逃げも隠れもできない「アワヤ」という俺の人間すべてで責任を持ち、真剣に書いていきたい。
なーんて、最後の方はついついマジメに書いてしまったにゃー。
ま、簡単に言うと、匿名にするとめんどくさいし、書いててつまんないのにゃー。
だから、職場でバレるのも広まるのも仕方ないんだけど、恥ずかしいからあんまり騒がないで欲しいのにゃー。
周りに誰もいないことを確認して、「読んでるよ」って、耳元でヒソヒソと教えてくれるくらいが一番嬉しいにゃー。
だはー。
ん？
ワガママな願い？
って、ざっけんな！
分かってるし！
