あわにゃん日記

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忘年会

内分泌・糖尿病内科の研修も半分が過ぎ去った。
入院患者は糖尿病ばかりで少し飽きてきているが、指導医たちが最高に優しい人たちなので、毎日快適に過ごしている。
だはー。


今日は、そんな内分泌・糖尿病内科の忘年会だった。
9西の看護師さんもいっぱい来るらしい。
俺とか下っ端だから、宴会芸でもさせられるんじゃないかなとヒヤヒヤしていたら、「先生忙しいでしょ? 何もしなくていいからね!」と指導医。
確かに、俺は来週月曜の勉強会で発表をせねばならず、今週だけはとても忙しかった。
助かったにゃー!
だはー。


と思っていたら、昨日になって、「やっぱり、研修医もなんかする?」みたいな話になってしまった。
って、ざっけんな!
やんなくていいんじゃなかったのかよ!
あと1日しかねえじゃねーか!
今さら、何の芸をすればいいんだよ!
こうなるなら、最初っから「やれ」って言ってくれよ!
つぁはぁ〜!


しかも、4人いる研修医のうち、現在1人は夏休み中、もう1人は2次会からしか来れないらしい。
ってことは、2年目研修医(女性)と俺の2人で何かするってこと?
って、ざっけんな!
男女2人で、準備が一晩しかなくて、何の芸をやるって言うんだよ!
まだ1人でやる方がマシだし!
つぁはぁ〜!


と言うわけで、昨日の仕事が終わって、夜からネタを考え始めた。
相方である2年目研修医の女医さんは、かなりマイペースな人で、色々と案を出してくれるものの、一晩じゃ準備できなかったり、全く笑いが期待できないものであったりする案ばかりだった…。
ここは、俺が考えねば…。
うーん、今年流行った「マルマルモリモリ」は男女2人でできるけど、ベタすぎるし、あまり笑いは期待できないしな…。
うーん、「フォーリンラブ」は男女2人には最適だけど、オリジナルネタを考えるのも大変だし、失礼だけど相方の演技力にはあんまり期待できないしな…。
うーん、「悲しいとき」「ファンタスティポ」「ひげダンス」…。
うーん、うーん、うーん…。


悩んでいたら、相方が「踊っちゃう? 私、ジンギスカン踊れるよ!」と言った。
じ、ジンギスカン!?
…俺も踊れる!!
5月の循環器内科の先生の送別会で、めっさ練習したし!(→2011年5月27日の日記参照)


と言うわけで、お互いのジンギスカンダンスを披露し合った。
相方のジンギスカンは高校の体育祭のものらしく、面白い動きではなかった。
しかし、俺のジンギスカンは最初からウケ狙いのダンスなので、かなり相方にウケた。
これならイケるかも!


2週間かけて身に付けた俺のダンスを、一晩で相方に教え込むのは不可能なので、同じ曲で2人が別々のダンスをすることにした。
たぶん、俺1人が注目を浴びて、俺1人がオイシイ思いをするけれど、2人してスベルよりはマシだろう。
それに、俺と違って、相方は笑いを欲しがる人じゃないしな。
おっけーおっけー!


そして、今日になり、相方の案で女装をして踊ることになった。
身長180cmの俺でも着れるチャイナドレスを、相方が東急ハンズで買ってきてくれた。
チャイナドレスの大きなスリットから垣間見える脚を綺麗に見せるために、俺は足の毛を全部剃った。
その上、相方が用意してくれたパンストも穿いた。
うーん、慣れないから、パンストって穿くのに時間かかるにゃー。
つぁはぁ〜。


と言うわけで、忘年会の会場で穿くと時間がかかるので、自宅からズボンの下にパンストを穿いていった。
今夜交通事故にでも遭って、大学病院の救急に運ばれてズボン脱がされたら、俺はもうこの病院で生きていけないなと思った。
って、ざっけんな、タクシーの運転手!
もっとスピード落として、安全運転しろよ!


何とか無事に街に着き、夜7時から市内中心部のすき焼き屋にて、忘年会は行われた。
ただでさえ内分泌・糖尿病内科の先生は少ないのに、今夜は半分くらいしか来ていなかった。
男は医師・薬剤師の5人だけで、あとの20人くらいは医師・看護師・薬剤師の女性だった。
うーん、ハーレム状態だけど、逆に緊張して落ち着かないにゃー。
つぁはぁ〜。


そんな緊張した忘年会が始まって30分くらいが経ち、宴会芸が始まった。
まずは1年目のナースさんたちが、サンタさんの格好で少女時代のGeeを踊った。
座敷からは「カワイイー!」という声が飛んでいたが、俺はトイレで女装の準備中だったので、見ることはできなかった。
って、ざっけんな!


そして、いよいよ研修医の芸の番になった。
女装した俺が座敷に登場すると、それだけでめっさウケた。
たぶん、病棟で白衣を着たマジメな俺しかみんな見たことがないから、俺がこんなアホなことをする人間だとは知らないのだろう。
ジンギスカンの音楽が流れ、俺の奇妙なダンスが始まると、さらに笑いや歓声は大きくなり、まるでアイドルのコンサートだった。
ああ、ウケるって、快感にゃー♪
だはー。


ジンギスカンが大成功に終わると、俺は急に人気者になり、女装姿のまま色んなテーブルに呼ばれ、酒を注がれた。
「アワヤ先生、いったいどうしちゃったんですか(笑)!?」だの、「久々にこんなに笑いました!」だの、「病棟で先生の笑顔を見たことがなかったんで、まさかこんなに面白い人だとは思いませんでした!」だの、色んなナースさんに言われ、写真も撮られまくり、とてもいい気分だった。
指導医の女医さんにも、「アワヤ先生は、病棟で『はい、分かりました』と『僕がやっときます』と『ありがとうございます』しか言わないし、すごいマジメだよね。先生の笑顔を見ることが、私のこの1ヶ月の目標だったんよ(笑)! 今夜、先生の魅力に気付けて良かった!」と言われた。
みんなの俺に対するイメージを改善できて、良かったにゃー!
だはー。


…待てよ。
この忘年会が無ければ、俺は永遠に「マジメ・笑わない・暗い・つまんない奴」だと思われてたのかにゃ?
って、ざっけんな!
仕事中の俺って、どんだけ暗いんだよ!
明日からヘラヘラしながら仕事するし!



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