あわにゃん日記

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戦争

今日は鹿児島大学との練習試合だった。
大きい車に乗ってるせいで、遠征となると俺はいつも車を出す係なのだが、今日は近場での試合だったので、車出しを免除された。
と言うわけで、2年のガッシーの車に乗せてもらい、宮崎県内の高崎町というところへ。
ん?
ミヨシも同じ車?
いつもそれぞれ車出しだから、ミヨシと一緒になることは珍しいにゃー!
おっけーおっけー!


試合には途中からちょこっと出て、ミスもせず、活躍もせず、無難に終わった。
今年、新入部員は今のとこ4人入ったが、その中の1人がバリバリの高校球児で、そいつがファーストのレギュラーになったので、俺はそいつが疲れたとき用の交代要員らしい。
ゴールデンウィークにある九州山口医科学生体育大会(通称:きゅうやま)は、1日2試合とかあるので、そんな感じで出番があるかもしれない。
頑張ろうっと。
おっけーおっけー!


練習試合が終わり、夜はみんなで焼肉に行った。
俺の座ったテーブルは、ミヨシ・ジーカー・新入生のハヤシという、大柄な男ばかりの超むさ苦しいテーブルだった。
みんな、よく食べそうな奴らばかりだにゃー!
こりゃ、きっと、素早く行動しないと、肉がすぐ無くなっちゃにゃー。
だはー。


しばらくして、肉が運ばれて来て、それらが鉄板上で焼かれ始めると、突然、ミヨシが宣言した。
「焼肉は戦争だし!」と。
そう言うと、ミヨシは、俺が箸で触っていた肉を横から強奪し、パクりと食べやがった。
ぬおー!
ざっけんな!
それ、俺が食べようと思って、ずっと育ててた肉なのに!


それから、箸と箸が火花を立てる、壮絶な焼肉戦争が始まった。
ルールは、「鉄板上のものはすべて自分のものにできる」&「タレ皿は聖域なので、荒らしてはいけない」の2つ。
みんな、食べられる状態になった肉を、我先にと自分のタレ皿に確保していった。
箸と箸による単純な戦いだけではなく、大量のキャベツを投入して他人を妨害する奴が現れたり、キャベツの下に隠して肉を育てている奴が現れたり、みんな知力も駆使して戦った。
そんな戦争の最中、ふと横を見ると、ミヨシがタレ皿に7、8個の肉を確保し、なおも鉄板上をうかがっていた。
って、ざっけんな!
それ食べてから戦えよ!
どんだけ欲張りなんだよ!


1時間以上続いた戦争により、俺は満腹になっていたが、他人の焼いてる肉を強奪したり、妨害したりするのが楽しくて、それでもずっと食っていた。
そして、ようやく食べるのが限界に達すると、肉を自分のタレ皿に取ることはしないが、他人の妨害だけして楽しんだ。
うーん、戦争楽しいにゃー!
だはー。


だが、しばらくして、俺のその行為がバレてしまい、「アワヤさん、戦場(鉄板)荒らすだけで、全然食べてないじゃないですか!」と顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまった。
そして、俺は「鉄板のテロリスト」と呼ばれ、制裁を受けることに・・・。
他の4人が一斉に俺のタレ皿に大量の肉を入れてきたのだ。
えっ?
タレ皿は聖域だから、この肉、俺が食うしかないの?
ぬおー!
もう胃がはち切れそうだにゃー!
戦場荒らして、ごめんなさいにゃー!
つぁはぁ〜!


その後、最後の肉がミヨシの胃袋に収められ、ようやく長い戦争が終わった。
壮絶な戦争を戦い合った5人は、それぞれ互いの健闘を称え、満足していた。
しかし、ふと周りを見ると、とっくに食事を終えていた3つのテーブルが、延々と食べ続けていた俺らのテーブルを、白い目で見ながらずっと待っていた。
あ、皆さん、お待たせしてごめんなさいにゃ・・・。
つぁはぁ〜!