あわにゃん日記

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そのまんま東

今日は夕方4時に起きた。
起きてすぐ、ナカマタからメールが来た。
「アワヤさーん、起きてますか? 投票に行きますよー!」と。


今日は、宮崎県知事選挙の投票日だ。
去年の2月に20歳になったナカマタは、初の投票権行使らしい。
初の選挙に張り切るナカマタに誘われ、一緒に投票に行くことになっていたのである。


メールの返信をしてからしばらくして、ナカマタが車で迎えに来てくれた。
ナカマタの車に乗り込み、近くの投票所へ行った。


その今回の宮崎県知事選、ご存知の通り、目玉候補はタレントの「そのまんま東」氏。
特に支持政党も無ければ、候補者たちの政策の違いもよく分からない俺は、その目玉候補に投票することにした。
「浮動票」って、俺のことだろうな。
だはー。


無事、そのまんま東氏への投票が終わり、投票所を出た。
すると、投票所出口に若い女性が立っていた。
彼女をパッと見て、「おおっ!」と思った。
彼女は、元フジテレビ・内田恭子アナウンサーに似ていた。
カワイイにゃー!
だはー。


でも、進級が掛かった試験を控えてる今は、そんなのはどうでもいいこと。
その前に、俺には声を掛ける勇気も無ければ、自信も無い。
と言うわけで、投票所出口の扉を閉め、彼女が立っているその場を離れようとした。
すると、「すみませーん!」と彼女。
えっ、なに!?
俺に話し掛けてんの!?
うっひょー!


振り返って「はい?」と言うと、彼女が俺に言った。
「あのー、読売新聞の者ですが、出口調査にご協力いただけませんでしょうか?」と。
・・・ざっけんな!
そんなことかよ!
一瞬ドキドキしちゃったじゃねーか!


一瞬ときめいてしまった自分への戒めのためにも、「ざっけんな! 俺は忙しいんだよ! 次の試験は病理なんだよ!」くらい言ってやろうと思った。
しかし、その素敵な彼女と目が合うと、反射的に「はい。いいですよ!」と笑顔で答えている自分がいた。
って、ざっけんな、俺!


と言うわけで、彼女からアンケート用紙を受け取り、年齢・性別・投票した候補・投票理由・支持政党などについてのアンケートに答えた。
そのアンケートに答えている約30秒間、県知事選なんて上の空で、俺の頭は別なことにフル回転していた。

それにしても、目の前にいるこの女の人はカワイイにゃー。
どうにかして、仲良くなれないものかにゃー。
取りあえず、連絡先を聞かないと、どうしようもないにゃー。
でも、この状況で、どうやって聞いたらいいのかにゃー。
彼女と俺の関係は、ただ単に出口調査してる人とされてる人だしにゃー。


・・・あ、ひらめいた!
俺も出口調査しちゃえばいいんじゃん!
「あなたの出口調査に協力した代わりに、こちらの出口調査にも答えてくれませんか?」って、彼女の連絡先を聞き出せばいいじゃん!
俺は天才か!
ぐへへへへ!


・・・待てよ。
成功したなら良いけど、普通にキモがられて断られたらどうする?
ただでさえ、試験勉強がはかどってないのに、さらにやる気が無くなっちゃうだろうな。
って、また留年しちゃうじゃねーか!
ざっけんな!


と言うわけで、答え終わったアンケート用紙を彼女に返し、何事もなかったかのようにその場を去った。
こうして、俺が投票所で見つけた恋は、そのまんま投票所に置いて帰ったのだった。
そのまんま東さん、当選おめでとうございますにゃー。
だはー。