あわにゃん日記

はてなダイアリーサービス終了に伴い、はてなブログに引っ越しました。

精神病とアルツハイマー

今日は午後に薬理学があるので、月曜以来、3日ぶりに学校へ行った。
今日の薬理の講義は、今年の春まで久留米大学の教授だった先生による特別講義だった。
話が上手い人で、とても面白い講義だった。
この先生の講義を受けるのは、今年で2回目だけど・・・。
って、ほっとけよ!


精神病と向精神薬についての講義だったのだが、その講義の中にこんな話を紹介された。
昭和57年2月9日、日本航空の福岡発ー羽田行きの350便が、羽田空港沖に墜落した。
その結果、乗客乗員174名中24名が死亡した。
原因を調べてみると、とんでもないことが判明した。
飛行中に逆噴射をするという、機長の異常操縦が原因だったのだ。


なぜ、機長はこんな異常操縦をしたのか。
もうお分かりだろう。
機長は精神病だったのである。
操縦中に「死ね、死ね!」という幻聴が聞こえ、逆噴射して飛行機を墜落させてしまったらしい。
俺が生まれた後にこんな事件があったなんて、これまで全く知らなかったので、とても驚いた。
いやー、精神病って不思議で怖いにゃー。


その他、マリファナの話も聞いた。
日本では所持や栽培すると、大麻取締法で厳罰に処せられるが、欧米ではマリファナ吸引が合法である国もあるらしい。
そのマリファナだが、吸引すると、音楽が色で見えたりして、とても楽しい気分になるという。
音楽が色で見えたら、そりゃ楽しいだろうにゃー。
吸ってみたいにゃー。
って、実際に目の前にマリファナを出されたら、怖くて逃げ出しちゃうだろうけど。
だはー。


そんな興味深い講義を受け、帰宅した。
帰宅して、パソコン内を整理していたら、1ヶ月前にダウンロードしておいた映画「明日の記憶」が出てきた。
あ、これは俺の大好きな渡辺謙主演で、後輩の女の子Aが映画館でずっと泣いてたと言っていたやつだな。
暇だし、見ておくか。
おっけーおっけー!


内容は、仕事一筋に生きてきた49歳のサラリーマン・佐伯雅行(渡辺謙)が、若年性アルツハイマーという難病に冒されるというものだ。
必死に病気に立ち向かおうとするが、日々進行していく痴呆症状。
やがて仕事にも支障を来たすようになり、退職を余儀なくされる。
そんな彼を、深い愛情で必死に支えるのが、妻・枝実子(樋口可南子)だった。


病気が進行していく苛立ちを、妻へぶつけてしまう夫。
時には、妻への引け目から泣き出してしまう夫。
そして最後には、一番忘れてはならないことまで忘れてしまう夫。
それでも、妻は全てを受け止め、夫と共に人生を歩んでいく・・・。


渡辺謙の演技も良かったが、負けず劣らず樋口可南子の演技も素晴らしかった。
映画の中盤までは不治の病に対する絶望感を感じていたが、終盤になると、それを打ち消すようくらいの大きな愛情を感じさせてくれた。
最終的に俺は深い感動に包まれ、気付くと涙が流れていた。
いやー、今日は良い映画見たにゃー。
だはー。