あわにゃん日記

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2つの着信

昨夜10時頃に目が覚め、それから今日の正午頃まで起きていて、また眠った。
そして、次に起きたら今夜11時だった。


起きてから5分くらい経つと、ケータイから普段聞き慣れない着うたが流れてきた。
ん?
大塚愛
そんなの設定したの、誰だっけ?
あ、か!


妹は3つ年下で、現在京都で大学生をやっている。
8月に広島で会って以来、2ヶ月ぶりに妹としゃべった。
ん?
何か用?


どうやら一番の用件は、ちゃんと学校へ行っているのか、今年は進級できそうなのか、といった内容みたいだった。
どうせ、親が妹経由で聞いてるに違いない。
うーん、後期試験さえ頑張れば、今年は多分何とかなるはずにゃー!
って、去年もそう思っていたけど。
だはー。


その後、パソコン関連の質問なども受けていたら、音楽の話になった。
ん?
ミスチルの新曲が欲しい?
大塚愛の新曲も欲しい?
しょうがねえな。
2曲くらい、俺が手に入れてやるか。


数十分後、インターネット経由で京都に2曲を送ってやったら、また電話が。
「お礼かな?」と思ったら、「大塚愛の2つのアルバムと、ZARDのベストアルバムも欲しい」とのこと。
って、ざっけんな!
そんなにたくさん送るの、面倒くさいじゃねーか!
それに、著作権侵害じゃねーか!


仕方ないので、それも送ってやった。
ふう、2時間も掛かっちゃったな。
あー、疲れた。


すっかり日付も12日に変わり、廃人ライフを開始した。
すると、深夜3時頃、電話が掛かってきた。
ん?
これは野球部員専用の着うただな。
誰だ!?


ケータイの表示を見ると、野球部後輩のリックだった。
ん?
珍しいな。
こんな時間に電話とは、きっとこの時間に起きている俺にしか頼めない用件があるのだろう。
どっかに迎えにでも来て欲しいのかな?
仕方ないな、出てやるか。


「はい、もしもし。」と電話に出た。
すると、「ねえ、あわにゃん! 今から広島に行こうよ!」とリック。
はぁ!?
何なんだ、こいつ!
完全に酔っ払ってんじゃねーか!
ざっけんな!


「今からはちょっと厳しいかなー。」と普通に断り、電話を切った。
すると、それから20分後、またリックから電話が掛かってきた。
「広島は諦めました! その代わり、今からアワヤさんちに行っていいですか?」とリック。
って、ざっけんな!
休みの日は人間の電源切ってるから、無理に決まってるし!
俺の快適な廃人ライフを邪魔すんじゃねーよ!


それから10分後、俺んちのピンポンが鳴った。
ざっけんな!
なんで来てるんだよ!
ハッキリ断ったじゃねーか!


窓から覗いてみると、リックと共に、フカオ組長も一緒にいた。
ひょえええ!
なんで組長まで連れて来てるんだよ!
ざっけんな!


フカオ組長を追い返すのは後が怖いので、仕方なく玄関を開けた。
すると、酔っぱらい2人が家に乱入してきた。


しかし、泥酔状態のリックに対し、フカオ組長は、「こいつが、どうしてもおまえの家に行くってうるさくてよー。30分したら帰るから許してくれよー。」と冷静で、いつになく優しい口調だった。
あら、お気遣いありがとうございますにゃー。
だはー。


リックは俺んちで5分くらい騒いだ後、急にソファーにぶっ倒れた。
ん?
寝ようとしてない?
本当に30分で帰るのかな?
まあ、30分は待ってみるか。


すると、横になって5分くらい経って、リックが急にしゃべった。
「ねえ、アワヤさーん。寝ゲロしていいですか?」と。
ざっけんな!
どこの家に、寝ゲロをOKする家主がいるんだよ!
ダメに決まってんだろ!


仕方なく、組長と2人でリックをトイレまで運んだ。
すると、リックは便器に顔を埋め、動かなくなった。
動いたと思うと、トイレの床にぶっ倒れた。
うーん、これはまずい展開だにゃー。


そんなリックを見て、フカオ組長は「おい、バカ! もう30分経ったぞ! そろそろ帰るぞ!」と言った。
しかし、トイレに倒れたままのリックは、「帰りたいのは山々なんですけど、もう起きあがれませーん。」と弱々しい声で言った。
その後、リックは死んだように全く動かなくなった。
ざっけんな!
朝までいるつもりかよ!


そんなこんなで、2時間近く経った。
そろそろ起きられるだろうと、フカオ組長と2人で、リックを起こしにかかった。
しかし、全然起きない。
体を揺すっても、叩いても、家にあったクラッカーをリックの耳元で鳴らしても、顔に氷を乗せても起きなかった。
ん?
まさか、こいつ、死んでんじゃねえ?


ふと、俺が今年誕生日プレゼントでもらった、猫と遊ぶ用のネズミのオモチャが目に入った。
それをリックの顔に乗せて動かしてみると、初めて反応を示した。
むずがゆそうにして、ネズミのオモチャを払いのけようとするリック。
でも、酔っ払って手の動きが遅いリックは、なかなか払いのけられない。
本当に猫と遊んでるみたいで、かなり面白かった。
フカオ組長と俺は、腹を抱えて笑った。
だはー。


そして、朝5時半頃、フカオ組長に連れられ、リックはようやく帰ってくれた。
ふう、とんだ災難に遭っちゃったな。
深夜に掛かってくる電話には、今後気をつけなきゃな。
だはー。