あわにゃん日記

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第3夜「ラスト・ダンス」

今日の日記は、今夜の古畑任三郎について包み隠さず書いてあるので、まだ見てない人は読まない方がいいにゃー。
だはー。


夜9時、俺は遂に最終日の3夜目を迎えた。
今日で古畑任三郎ともお別れである。
楽しみの興奮と別れの辛さが入り交じった複雑な心境からか、俺はなぜかソファーに正座してオープニングを迎えたのだった。
だはー。


今日の犯人役・松嶋菜々子が演じるのは、「脚本家」という職業らしい。
最後の最後に自分と同じ職業を持ってくるなんて、三谷幸喜らしいなと思って笑った。
だはー。


松嶋菜々子は美しかった。
特に、古畑任三郎とかえで(妹)とのダンスシーンでは、彼女のあまりの美しさに鳥肌が立ってしまった。
美人過ぎだろ!
ざっけんな!


肝心のトリックについてだが、今日はトリックが仕掛けられた直後に気付いてしまった。
すなわち、かえで(妹)ともみじ(姉)が入れ替わり、
妹に扮した姉が、松金よね子にタバコを買いに行かせたシーンの直後、
「大成功。これっぽっちも疑ってないわ」とのセリフで気付いてしまった。
俺以外にも気付いた人は多かったのではないだろうか。


ところが、クライマックスの直前のCM中、友人からメールが来た。
「姉が犯人なのかな?」と。
おお、気付いてなかった人もいたんだにゃー。
でも、そっちの方が楽しめたかもしれないにゃー。
おい、三谷幸喜
もっと、トリックに気付きにくくしろよ!
ざっけんな!


と言うわけで、今日はトリックは楽しめなかったのだが、それでもやっぱり古畑任三郎は面白い。
古畑の茶目っ気な行動や今泉との絡みもさることながら、過去の作品とのつながりも面白かった。
ブルガリ三四郎を演じていた小日向文世は、小田嶋さくら(田中美佐子)の回に出ていた俳優さんだ。
プロデューサー役の近藤芳正は、千堂謙吉(唐沢寿明)の回にも出ていた。
事務所スタッフ役の松金よね子は、乾研一郎(草刈正雄)の回にも出ていた。
今泉くんがアリバイ検証のために走り回ってるシーンは、中浦たか子(桃井かおり)の回にもあったシーンだ。
過去の作品を想起させてくれて、楽しかった。


ラストシーンは圧巻だった。
「ずいぶん昔になりますが、あなたにとてもよく似た女性に会ったことがあります」と言って、古畑が女性漫画家の話をしたシーンだ。
その女性漫画家とは、1994年4月13日放送の記念すべき古畑任三郎・第1話において古畑が逮捕した、小石川ちなみ(中森明菜)のことである。


小石川ちなみの話は、第1話以降も度々登場した。
清水潔明石家さんま)の回では、弁護士の小清水が彼女を弁護して無罪を勝ち取ったという話で登場した。
春峯堂のご主人(澤村藤十郎)の回では、アメリカでの彼女の結婚式から古畑が帰ってきたという話だった。
のり子・ケンドール(鈴木保奈美)の回では、古畑と今泉が彼女に招かれて、アメリカに来ているという話だった。
安斎亨(津川雅彦)の回では、彼女の飼っていた万五郎という犬が出てきた。


それほど、このドラマにとっての大きな存在がラストシーンに出てきて、これまでの11年半の様々な記憶が呼び起こされた。
11年半の歴史を思い起こすと同時に、物語の終焉が感じられ、胸が熱くなった。
この話で締めくくるなんて、やっぱり三谷幸喜は素晴らしい。
さっきは「ざっけんな」なんて言って、ごめん。
だはー。


全ての作品を見終えた今、俺は達成感と脱力感が混じった不思議な感情に包まれている。
俺は心から「古畑任三郎」というドラマを愛していたのだろう。
そして、それはこれからもきっと変わらない。


最後の古畑任三郎の名言

「私が言いたかったのは、人は生まれ変われるということです」




さらば、古畑任三郎・・・。
そして、ありがとう・・・。