あわにゃん日記

はてなダイアリーサービス終了に伴い、はてなブログに引っ越しました。

デートスポット

今日も解剖の日。
3ヶ月にわたる解剖実習も、来週の火曜日で終わり。
今日は4人で作業をしながら、打ち上げの話になった。


打ち上げかー。
楽しそうだにゃー。
と思っていたら、「幹事はあわにゃんねー。日程とか食事の場所とか決めといてー。2次会はあわにゃんちね」と女の子たちに言われた。
おいっ!
ざっけんなよ!


夕方6時、部活に行った。
今日は小雨が降っていた。
俺が行ってスパイクを履いたら、打撃練習になった。
が、俺が打っている間に雨が強くなり、俺の打撃が終了すると同時に、ベンチへ全員撤収。
結局、練習は中止となった。
ま、バッティングだけでも練習できて良かったにゃー。


今日はなんかのんびりしたくて、メシも食わずに帰宅した。
帰宅して、軽く眠った。
深夜1時頃から、オンラインゲームをまたやった。
ミヨシはオンライン上にいなかったので、今日は1人で遊んでいた。


しばらく遊んでいたら、こないだ友達になった人から「一緒に戦いませんか?」と誘われた。
呼ばれた場所に行ってみたら、その友達以外に、知らない人が何人かいた。
みんなにお辞儀をして、「よろしくお願いします!」とチャットで入力し、仲間になる。
もう慣れた作業だ。


2時間ぐらい、そのグループで戦った。
グループ内では、チャットで会話が絶えず行われている。
だが、そのうちの1人の、カレンという女の人から俺に、周りには見えない1対1のチャットメッセージが送られてきた。
ちょっとビビったけど、内容は普通のことだった。
グループ内チャットと、1対1チャットを使い分けて、しばらく遊んでいた。


朝5時ぐらいになり、睡魔に負けたのか、7人グループから次々に人が抜けていった。
俺もそろそろ、ゲームやめて寝ようかなと思った。
そんなときに、カレンさんからまた1対1チャットが来た。


カレン「何時までやるの?><」
俺「いやー、そろそろ落ちようかなって思ってます^^」
カレン「じゃ、一緒に抜けません?^^;」
俺「はい^^」


初心者の俺は、グループを抜けると言い出すタイミングがよく分からなかったので、ありがたかった。
そして、カレンさんと一緒にグループを抜けて、城へ戻った。
城へ戻りゲームをやめようと思ったら、カレンさんがまた話しかけてきた。
なんか、妙に気に入られちゃったようだにゃー。


城の中でしばらくまたチャットした。
カレンさんは、このゲームのベテランで、色々知っていた。
初心者の俺に、色々と教えてくれた。
やっぱり、1人の人間が1人のキャラクターを動かすだけあって、その人間関係はリアルらしい。
カレンさんが教えてくれた話で一番驚いたのが、キャラクター同士で付き合ってるカップルがいるということだ。


いくら男が男キャラ、女が女キャラを動かしていても、そこに恋が生まれるかにゃー。
チャットだけで恋ができるのかにゃー。
俺には理解不可能だにゃー。
さすがにそこまで行くと、キモいにゃー。


俺が驚いていると、カレンさんはさらに驚くべき発言をした。
「デートスポットだってあるんだよ^^」と。
デートスポット!?
なんじゃ、そりゃ!
馬鹿じゃねえ?


俺がかなり驚いていると、カレンさんは「一緒に行かない?」と聞いてきた。
逆に見てみたかったので、連れて行ってもらった。
城外のフィールドを歩く。
山を越え、谷を越え、一本の大木の前に連れて行かれた。
ここがデートスポット?
何が楽しいのやら…。


だが、そこでしばらく待っていると、日が沈み、夜になった。
暗くなり、たくさんの蛍が浮かび上がった。
大木を飾る蛍の灯り。
まるで、クリスマスツリーのようだった。
人工的に作り出された映像だが、俺は素直に「きれいだ」と思った。
「ゲーム上でデートスポットって…」と馬鹿にしていたけど、なんか妙に納得してしまった。
だはは。
ま、ここまでならいいのだが、この次の会話で、俺は異変に気づいた。


カレン「ね、綺麗でしょ?^^」
俺「納得のデートスポットですね^^」
カレン「また来たいでしょ?^^」
俺「そうですね^^」
カレン「どんなカワイイ子と一緒に来るのやら…^^」
俺「いや〜、俺は1人で来ますよ」(本心)
カレン「あの〜…」
俺「はい?」
カレン「もし良かったら、また私と来てくださいっ><:」


ひょえー!
やべえ、油断してた!
この女はゲーム上で恋ができるタイプの人間なのかぁ!
勘弁してくれよー!


結局、1対1の会話を終了する手段が見つからず、その後もずっとチャットをする羽目になった。
朝8時、ようやく大学へ行くという口実を見つけ、逃げるようにしてオンライン上から去ったのだった。