ナカマタを家まで送り、1人で帰宅してビールを飲んでいた。
すると、しばらくして、家のピンポンが鳴った。
ん？ こんな時間に、連絡も無くやって来るのは誰だ？
出てみると、リッチョルだった。
リッチョルは「弁当買って帰ったけど、1人で食うの淋しかったんで・・・」と言いながら、恐縮気味に俺んちに上がってきた。
いつもは強気で怖いリッチョルだが、今日は何かかわいい後輩だった。
リッチョルの食後、一緒にビールを飲みながらプレステをした。
リッチョルはサッカーゲーム（ウイイレ）を自信満々に取り出した。
3試合やった。
1試合目は2−2の延長の末、俺がゴールデンゴールを決めて勝利した。
2試合目も1−1の延長の末、俺がゴールデンゴールを決めて勝利した。
3試合目は1−0で勝った。
チョー気持ちよかった。
リッチョルは不満げな顔で、野球ゲーム（パワプロ）を取り出す。
だが、5−3で俺が勝利！
リッチョルは悔しげに帰っていった。
彼のいつもの挨拶である「おつかれちゃーん」には、もはや元気が無かった。
ごめんね、リッチョル。
だって、弱いんだもん。
へへーん！
