今日は薬理学実習の最終日。
最終日ぐらいは真面目にと、今日は遅刻をしなかった。
と言うよりも、今日の担当は、実習開始前に出席をチェックする先生らしいという情報を手に入れていたので、ちゃんと行ってみた。
俺って、ほんと現金な奴。
だはー。
実習室に行くと、友人から小さな紙切れを渡された。
なんと、微生物学の前期試験の結果らしい。
これはえっと、30分しか勉強しなかった科目だな。
と言うわけで、何の期待もなく、紙切れを開いてみた。
どれが自分の点数か、よく分からなかった。
そこで、周囲の人に聞いてみる。
俺の紙切れを見せた途端、周囲の人たちは驚きの声を上げた。
ざっけんな！
どれが点数か、早く教えろよ！
周囲の人たちの驚きが、また人を呼び、気付けば10人ぐらいが俺の紙切れを見て去っていった。
笑ってる人が大半だったが、引いてる人もいた。
ざっけんな！
笑ってくれなきゃ、俺が生きてる意味がねえだろ！
しばらくして、俺の点数が判明した。
なんと、13点！
もちろん、100点満点で。
そりゃ、一般人の中には引く人もいるはずだな。
だはははは。
ところで、今日も実習を適当にしていたら、担当の先生が俺に急に話しかけてきた。
先生は「キミがアワヤくんか！」と少し興奮気味だった。
ざっけんな！
誰だよ、あんた！
聞くところによると、去年の1班は、とても手に負えない大変な班だったらしい。
先生が「この班はすごい班だな」とボヤいたら、班員の1人が「昔の1班はこんなもんじゃありませんでしたよ。アワヤというヤツがいましたから！」と言ったらしい。
だから先生は、そのアワヤくんと会うのを、1年間楽しみにしていたらしい。
って、ざっけんな！
勝手に俺の話で盛り上がってんじゃねーよ！
