と言うわけで、ほとんど勉強しないまま、試験を迎えた。
勉強時間は30分くらいかな。
だはー。
少し早く学校に到着してしまった。
自分の席に座った。
周りを見ると、みんな必死に知識の確認をしていた。
俺が確認することは・・・、「筆箱持って来たかな」ってことくらい。
だはー。
と思ったら、筆箱持ってきてなかった。
つぁはぁ〜!
どうせ書くこともないし、鉛筆は必要ないかなって思ったけど、名前くらいはやっぱり書いた方がいい。
と言うわけで、売店で鉛筆と消しゴムを買った。
だはー。
買い物を終え、教室の外の廊下のソファーに座っていると、ウラヤマがやって来た。
「どうっすか?」と聞くので、ありのままの状況を伝えた。
すると、「レジオネラが多分出ますから、それだけは点取りましょう!」と言っていた。
そして、5分くらい、レジオネラについて教えてくれた。
さんきゅー、ウラちゃん!
だはー。
そして、昼1時から試験が始まった。
うーん、全然わかんねー。
いつも通り、適当に理論を作り上げ、適当に書いた。
これって、解答っていうか、ただの作文じゃん。
だはー。
3枚配られた問題の最後の1枚を見ると、レジオネラが何とかって書いてあった。
おお、これウラヤマがさっき教えてくれたヤツじゃん。
さすが、ウラ!
おっけーおっけー!
一瞬喜んだけど、ウラヤマから教わったことで俺が覚えているのは、「レジオネラが多分出ます」ってことくらいだな。
ってことは、何も書けないじゃん。
もっと真面目に聞いとけば良かったぜ。
だはー。
と言うわけで、今日も瞑想をして過ごした。
今日は、自分のこれまでの人生について振り返った。
幼稚園のことから、小学校、中学校、高校、浪人、大学と、次々に思い出を呼び起こした。
そして、いつから自分はこんな人間になってしまったのかを考えた。
色々と人生を振り返っていると、長くなってしまい、結局、試験終了まで教室にいた。
ふと目を開けると、途中で退出する人たちが、妙に俺のことを見て半笑いで去っていっていることに気付いた。
試験後に呉から聞いたのだが、俺の日記を見ている人は同級生の中にかなりいるようで、俺の瞑想はもはや有名なものになっているらしい。
って、ざっけんな!
見せもんじゃねーんだよ!