何も勉強せぬまま、とうとう試験前日になってしまった。
2回の試験で、瞑想をし続けたのに、何も活かされてないな。
やっぱ、俺ってホンモノのバカだな。
だはー。
実は俺は、バカを脱却したいと思っている。
でも、バカだから、その方法が分からない。
いや・・・嘘ついた。
本当は分かっている。
でも、バカだから、それを実行に移せないのだ。
だはー。
夜になり、相変わらず勉強していないまま。
俺なんて、死んだ方がマシだと思った。
じゃー、死ねばいいじゃん!
よし、死ぬぞー!
だはー。
とは言え、死ぬとは一大事。
どうやって死ねばいいんだろう。
俺、死ぬの初めてだしな・・・。
1階に住んでるから、飛び降りることも出来ないしな。
引きこもり人間だから、死ぬためにわざわざ外に出るのは面倒だしな。
だはー。
部屋を物色した。
結局、包丁しか見つからなかった。
うーん、まあ、これでいっかー。
おっけーおっけー!
包丁を恐る恐る手首まで持っていく。
そして、包丁の冷たい刃が手首に微かに触れた。
その瞬間、背筋がゾッとした。
「ざっけんな! こんなことしたら、死んじゃうじゃねーか!」と意味分かんないことを本気で思った。
だはー。
そうそう、俺はまだまだ死にたくはない。
でも、今のまま生きていきたくもない。
ならば、バカを脱却しなければならない。
でも、バカだから、その方法が分からない。
いや・・・嘘ついた。
本当は分かっている。
でも、バカだから、それを実行に移せないのだ。
俺なんて、死んだ方がマシだな。
って、ざっけんな!
無限ループじゃねえか!