はろー！
長らくサボっててごめんなさいにゃー。
もはや、月刊以下にの更新頻度になってしまったにゃー。
つぁはぁ〜。
季節は夏の終わりを告げようとしているが、俺は相変わらず季節感のない真っ白な仕事着を着て、家と病院の往復の日々を過ごしている。
今日は花の金曜日だけど、何も予定がないにゃー。
行きたかったビアガーデンも結局今年も行けなさそうだし、太陽を浴びてなさ過ぎて肌は白衣と同じくらい白いし、こうやって季節を感じないまま仕事に追われて老いていくのかにゃー。
つぁはぁ〜。
と思ってたら、夜7時過ぎ、イカワから電話がかかってきた。
「アワヤさん、今夜飲みません？ 今から広島市に行きますよー！ 今日が僕の夏休み最終日なんですよー！」と。
おお、イカワにしては珍しく、ナイスタイミングで電話かけてきたな。
飲むかー！
イカワは今、広島市の隣の呉（くれ）市というところで働いている。
今夜は小一時間かけて電車で広島市まで来るとのこと。
俺も早めに仕事を切り上げ、夜9時頃、広島市内中心部で待ち合わせた。
例によって、少し遅刻して登場したイカワ。
「お待たせしました！ 飲みに行きましょう！」と話すイカワの手には、大きめの紙袋が握られていた。
買い物でもしてきたらしい。
覗き込むと、「もみじ饅頭」の箱が数個入っていた。
ん？
広島の銘菓・もみじ饅頭をなんでそんなに買ってるの？
すると、イカワは教えてくれた。
「これは病棟スタッフと先輩たちへの、夏休みのお土産です。今日まで1週間夏休みだったんですが、結局広島にずっといたんですよー。他の先生たちは夏休みにどこそこ行ってお土産を買ってきてたのに、僕だけ何もないといけないかなって思いまして。でも、広島にずっといたから、もみじ饅頭以外の選択肢がなくて…。」と。
って、ざっけんな！
広島に住んでるおまえの、広島で働いてる人たちへのお土産が、広島銘菓・もみじ饅頭かよ！
もらった方もビックリだし！
ぷぷぷっ！
ギャグとかじゃなくて、マジメに考えて買ってるところがイカワの面白いところだ。
もしかしたら、広島人の方がもみじ饅頭を食べる機会が少なくて、逆にいい土産かもな。
いや、でも、俺がもみじ饅頭を渡される立場だったら、やっぱ一瞬固まるな。
ぷぷぷっ！
その後、イカワと焼肉を食べ、お互いの近況を語りながら楽しく酒を飲んだ。
「終電逃したので、今夜はこの辺の安いホテルに泊まります！」というので、夜中4時までイカワと遊んだ。
最後はカラオケに2人で行き、熱唱しまくった。
最高に気分が良くなって、カラオケ屋を後にして人が少なくなった街を歩き始めた。
しばらくちんたら歩いていると、さっきのカラオケ屋の店員が「お客さまー！」と走って追いかけてきた。
ん？
なんだ？
「お忘れ物ですよー！」と店員が持ってきたものは、イカワのもみじ饅頭の紙袋！
って、ざっけんな！
それ、おまえの大切なお土産じゃねーか！
そんな大きな荷物、どうやったら忘れられるんだよ！
ぷぷぷっ！
