先週までの2週間、俺はモテモテだった。
家で寝てれば、毎朝違う女が電話で俺を起こした。
職場に行けば、毎日たくさんの女が俺にからんできた。
幸せな毎日だった。
しかし、そんな日々も終わり、今週はまたモテない日々が急に戻ってきた。
早朝に起こしてくれる女も、病棟で近づいてくる女もいなくなってしまった。
うーん、なぜだろう？
って、ざっけんな！
患者数が13→8人に減り、死にそうな患者もいなくなった途端、これかよ！
女（看護師）たちはみんな、仕事上で俺を必要としてただけだったのかよ！
おかげで、最近よく寝坊するようになっちまったし！
つぁはぁ〜！
そんなわけで、医者になって最も忙しかった日々も終わり、また普通の毎日となった。
楽になってホッとしている反面、物足りなさもある。
やはり、忙しい日々は俺に充足感を与えてくれていたようだ。
医者としての喜びも与えてくれていたようだ。
だから俺は、来年から忙しい科に進もうとしているのかにゃ？
だはー。
そんなわけで、呼吸器内科での研修も明日で終わり。
今夜は、2ヶ月お世話になった指導医の先生が、俺を焼肉に連れてって下さった。
本当は先週行く予定だったけど、患者さんの急変で行けなくなり、ようやく今夜の実現だ。
嬉しいにゃー！
おっけーおっけー！
美味い酒を飲み、美味い焼肉を食べながら、先生は、俺を最大限に労って下さった。
「アワヤ先生、忙しかったけどたくさんサポートしてくれてありがとうね。先生がいなければ、特にこの2週間は絶対に乗り越えられなかったよ！」と。
マジっすか…。
光栄です…（涙）
出来の悪い研修医の俺でも、少しは役に立てたのかなと、めっさ嬉しかった。
俺は、この指導医の先生が大好きだ。
どんな患者さんにも優しく丁寧に接し、どんな看護師のお願いにも優しく笑顔で応じ、どんな俺からのアホな質問にも優しく親身に答えてくれた。
患者さんからはもちろん、上司からも若手からも看護師からも信頼が厚く、医師としてだけでなく、人間としても尊敬に値する方だった。
ここのところ忙し過ぎた毎日だったけど、この人と一緒だったから俺は逃げ出さずに乗り越えられたんだと思う。
と言うわけで、先生、今夜は美味しい焼肉とお酒をご馳走様でした！
そして、2ヶ月間、数えきれぬほどたくさんの大切なことを教えていただき、ありがとうございました！
先生が俺の指導医で良かったです！
先生に出逢えたってだけで、この科を回って良かったです！
…って、ちょっと言い過ぎですかにゃ？
だはー。
7月から他県の病院へ行かれても、どうぞお元気で！
またお会いできる日を楽しみにしています！
そのときに成長した姿を見せられるよう、これからも頑張っていきます！
2ヶ月間、本当にありがとうございました！
俺は、あなたみたいな医者になりたい。
