あわにゃん日記

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デブリードマン

救急科の研修医の仕事の1つに「出前注文」がある。
日勤のときは昼、夜勤のときは夕方になると、その日働いている先生方のところへ行き、何を注文するか聞いて回る。
そして、お店に電話して注文するという、至って簡単な仕事だ。


今日はお好み焼きを注文することになった。
広島に帰ってきてから、少なくとも週に1回はお好み焼きを食ってる気がする。
一度県外に出て、初めて比較できて分かったけど、やっぱり広島人はお好み焼きが好きみたいだ。
だはー。


と言うわけで、今日一緒に日勤だった研修医仲間のアリキと一緒に、先生方に何を注文するか聞いて回った。
今日注文する店は、いわゆる一般的なお好み焼き屋のメニューである「肉玉そば」などの他に、少し個性的なメニューがある。
一番人気は「あぶりねぎマヨ」という、たっぷりのねぎとマヨネーズが乗っかったお好み焼きらしい。
俺はマヨネーズがあんまり好きではないので、普通の「肉玉そば」にしたけど、多くの人は「あぶりねぎマヨ」にしていた。
よし、さあ、電話しようぜー!


アリキが電話で注文してくれた。
俺は隣で黙ってそれを聞いていた。
しばらく聞いていると、衝撃的なフレーズが耳に飛び込んできた。


アリキ「宅配お願いします。……大学病院の3階の救急です。……えーっと、『肉玉そば』を2枚と、『ねぶり焼きマヨ』を4枚お願いします!」


…!!
って、ざっけんな!
『あぶりねぎマヨ』だし!
『ねぶり焼きマヨ』じゃねーし!
そんな、調理人の唾液が付きまくったようなお好み焼き、誰が食べたいんだよ!
言葉の雰囲気だけで注文しようとしてんじゃねーよ!
ぷぷぷっ!


このアリキという男、かなり天然で面白い。
今日はこの後、アリキに「ネブリードマン*1」というあだ名を付け、研修医みんなでからかったのだった。
だはー。



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*1:デブリードマン」という医学用語がある。感染や壊死した組織を除去し、創を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置のこと。