あわにゃん日記

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久々に、2日連続で日記書くにゃー!
だはー。


今週、とても大きな事件があった。
それは、昨日書いた「3内科の衝撃的な再試問題」でもなく、「2外科の再試がイマイチだったこと」でもない。
横綱白鵬の連勝が『63』でストップする」という大事件だ。


知らない人もいるかもしれないが、俺は大相撲が大好きだ。
中高時代は、「相撲オタク」として知られていた。(→2006年1月2日の日記参照)
その俺が「最も好きな力士」は、相撲好きになるきっかけを与えてくれた力士であり、相撲の取り口(技巧的な四つ相撲)も、男前なところも、寡黙なところも、全て好きだった「第65代横綱貴乃花光司」だ。
しかし、「尊敬する力士」となると、俺は別の力士名を挙げる。


それは、「第35代横綱双葉山定次」だ。
中学生の頃に本格的な相撲オタクになった俺は、現代だけではなく過去の力士についても勉強するようになり、1930年〜40年代に活躍した双葉山という横綱を知った。
そして、その双葉山が作った大相撲史上最多の「69連勝」という伝説の大記録の存在を知った。
現在は年に6場所、1場所は15日制であり、力士は年間90回土俵に上がるが、双葉山の時代は年に2場所、1場所は11 or 13日制で、実に3年もの間、負け無しだったらしい。


そんな「相撲の神様」とも呼ばれる双葉山に、俺はかなりの興味を持ち、双葉山の著書を読んだり、関連書籍を読み漁ったりした。
それによると双葉山は、肉体的・技術的に強いだけではなく、常に冷静・沈着・平常心で、精神的にも完成されていたらしい。
国民的大事件「双葉山3年ぶりに負ける! 70連勝ならず!」の一番の後でも、国技館が揺れるような歓声や悲鳴の轟音の中、双葉山は普段通り一礼をし、全く表情も変えずに花道を引き揚げていったらしい。
まさに「心技体」が完成された完璧な横綱だったらしい。


双葉山の凄いところは、それだけではない。
なんと、幼少期の事故で、彼の右眼は失明していたらしい。
普通に生活するだけでも困ることが多そうなのに、スポーツ選手、しかも格闘技の選手での隻眼(せきがん)のハンデは、もはや致命的だ。
そんなハンデがあったにも関わらず、第一線で活躍したばかりか、「相撲の神様」として半世紀以上にも渡って語り継がれ、未だ破られない連勝記録を持っている双葉山の偉大さは、もはや想像を絶し、筆舌に尽くしがたい。


しかし、そんな双葉山の不滅の「69連勝」という記録を、70年ぶりに塗り替えようとする男が現れた。
戦後、各時代で無類の強さを誇った、大鵬(45連勝)でも、北の湖(32連勝)でも、千代の富士(53連勝)でも、貴乃花(30連勝)でも、朝青龍(35連勝)でも到底及ばなかった数字に、63連勝にまで迫った力士が現れたのだ。
それがご存知の通り、今場所の「白鵬」であり、奇しくも「第69代」の横綱だ。
俺は、貴乃花と似た相撲を取る白鵬が現役力士では最も好きで、彼が関脇のころから「間違いなく、大横綱になる」と思っていた。(→2006年3月21日の日記参照)
でも、最大のライバル(朝青龍)が引退したとは言え、まさかここまでやるとは思っていなかった。


50連勝を超えた先場所あたりから、俺はもう気が気でなくなっていた。
卒業試験中だったけど、どんなに忙しい日でも、毎日「夕方5時50分〜6時」は必ずテレビの前にいた。
「歴史的瞬間が見られるかもしれない!」という期待感半分と、「もし双葉山の記録が破られれば、『相撲の神様』が神様じゃなくなってしまう・・・。」という恐怖心半分だった。


結局、今場所2日目(2010年11月15日)、白鵬稀勢の里に敗れ、連勝は63で止まり、双葉山の記録は守られた。
ホッとしたような、残念だったような、何とも言えない複雑な気持ちでそれを見た。
ただ、その日のスポーツニュースで、「日本人(双葉山)の記録が、日本人(稀勢の里)によって守られて良かった」と感想を述べた元サッカー選手*1がいたが、そのことだけには強い反感を持った。


この人だけじゃなく、モンゴル人である白鵬が、日本の国技の頂点に立つのを快く思ってない人は少なからずいる。
しかし、ここ数年の不祥事続きで荒れた相撲界において、久々に人々の注目を土俵の上に戻し、本来あるべき姿に戻してくれたのは、間違いなくこの横綱だ。
俺は、相撲界を救ってくれた白鵬に感謝しているし、彼の63連勝という史上2位の大記録も最大限の称賛に値すると思うし、尊敬する双葉山の70年前の大記録を多くの人々に知らしめてくれたことも嬉しく思っている。
そこに「モンゴル人」とか「日本人」とかいう概念が介入する意味が分からない。


例えば、髪型や普段の服装を強制することは、相撲というスポーツ自体には何の関係もないことだ。
単純なスポーツならば、坊主頭であっても、街中でジーンズを穿いていても一切問題は無い。
訳が分からないはずの異国の文化と伝統を守り、異国の国技のレベルを高めてくれている人たちに、そういった発言はあまりにも失礼じゃないかなと思う。




なーんて、久々に試験の話題以外で書きたいことを書いてたら、すっかり長くなっちゃったにゃー。
ん?
今日は本気で相撲を語ってるだけで、「ざっけんな!」も無くて、つまんなかった?
って、ざっけんな!
ずっと卒試で忙しかったから、書きたいことを書けないフラストレーションが溜まってたんだよ!
たまにはいいじゃねーか!
取りあえず、今日の日記タイトルで卑猥な想像をした奴、全員ざっけんな!




*1:誰とは言わないが、夕方、よく噛む人。