あわにゃん日記

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タクシーチケット

今日は一昨日の日記の続きを書くにゃー。
だはー。


一昨日の夜は、学会だった。
朝、耳鼻科のS先生が、俺たちに学会に行く用のタクシーチケットを3枚くれた。
班員のイカワくんがそれを受け取った。
今夜は初めてのJALシティホテルでの学会、楽しみだにゃー。
だはー。


夕方、1日のポリクリが終わり、学会に向かう段階になった。
「タクシーチケット3枚もらったけど、どういう配車で行く?」などと言ってたら、イカワくんがソワソワし始めた。
財布の中を確かめたり、白衣や私服のポケットをひっくり返したり・・・。
どうしたの?
・・・まさか!!


案の定、「タクシーチケットがありません!」とイカワくん。
って、ざっけんな!
今朝、もらったばかりじゃねーか!
たった半日で、一体どこへ失くしたんだよ!
アクテムラ事件*1と言い、おまえに物を渡すということは、ドブに捨てるのと同じじゃねーか!
ざっけんなー!!


班員総動員で捜索に当たったが、残念ながらタクシーチケットは見つからなかった。
「すみません。お詫びに俺が車を出します。学会には行けなくていいです。」と落ち込むイカワくん。
うーん、それもかわいそうだにゃー。
それに、怖い教授は全員参加が当たり前だと思ってるっぽいしにゃー。
つぁはぁ〜。


すると、「よし、俺が、タクシーチケットをくれたS先生に事情を説明して、掛け合ってくるよ!」とアゴーくん
おお、さすが班内最年長アゴーくん。
頼もしいにゃー。
だはー。


そして数分後、アゴーくんがS先生と一緒に戻ってきた。
「もう余ってるチケット無いんだー。僕の1枚をあげるから、これで何とかして! 僕は奥さんに送ってもらうから大丈夫(笑)」とS先生。
うう・・・。
学生の失敗のために、自分を犠牲にしてくれるなんて・・・。
って、ざっけんな!
あんた、どんだけ男前だよ!
ありがとうございますにゃー!!
だはー。


「すみませんでした! ありがとうございます!」と、誰よりも深々と頭を下げるイカワくん。
すると、S先生は「今日行けるのは5人でしょ? タクシーは『大型』を呼ぶといいよ!」と更にアドバイスをくれた。
しかし、「えっ? 何ですか?」とキョトンとした表情のイカワくん。
「ん? 『大型』だよ!『大型』を呼ぶと、みんな乗れるよ!」とS先生。
・・・それでもハッキリとしない顔のイカワくん。
「ざっけんな! 何が分からないんだよ!」と思ってたら、イカワくんが衝撃的なことを口走った。


イカワくん「はい、分かりました! タクシーは『オガタ』を呼べばいいんですね!」


って、ざっけんな!
「分かりました」じゃねーよ!
オガタって何だよ!
オガタタクシーは広々とした車内で、5人くらい楽々乗れるってか!?
おまえ、宮崎に5年も住んでて、そんなタクシー会社聞いたことあるのかよ!
ぷぷぷっ!


その後、何とかホテルに辿り着き、学会に出席した。
学会は花粉症とか身近な話題ばかりで、珍しく分かりやすかった。
学会の後は、「美味い」と評判のJALシティホテルの料理を食べた。
噂通り、とても美味しかったにゃー。
だはー。


メシに夢中になってたら、いつの間にか教授が俺たちのテーブルに来ていた。
そして、俺たち一人一人に、教授自らビールをついで下さった。
「どうだ? 美味しいか? どうせ余るから、遠慮なく食べろよ!」と満面の笑顔の教授。
あら?
なんか、いつもと雰囲気が違うにゃー。
って言うか、教授の笑顔なんて初めて見たにゃー。
病棟では怒ってばかりで厳しい人だけど、根は優しい人なんだにゃー。
普段はきっと、学生のためを思って怒ってるんだろうにゃー。
このギャップにやられて、ちょっぴり好きになっちゃったにゃー。
だはー。


そんな感じで、学会を終え、帰路に就いた。
次の日も学校だったので、今夜は2次会にも行かずに大人しく帰宅した。
タクシーチケットを失くしたときはどうなるかと思ったけど、メシも美味かったし、教授の笑顔も見れたし、行って良かったにゃー。
だはー。