あわにゃん日記

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豚しゃぶ定食

1外科の3日目。
今日は手術日だった。
俺の担当患者さんが今日手術なので、今日は久々に手洗い*1をした。


手洗いをして、開腹下胆嚢(たんのう)摘出術を至近距離で見学した。
見てるだけかと思ったら、「キミ、これ持って、引っ張っといて。」と言われ、開いたお腹の端に引っかけた器具を渡された。
引っ張ってお腹を大きく開き、手術する部位がよく見えるようにする器具だ。
はいはい、お安い御用ですにゃー。
だはー。


と思ったら、意外と重労働だった。
軽く引っ張っていたら、「もっと引っ張って!」と言われ、かなり強い力で引っ張ることに。
途中からもう一つの器具を渡され、両手が塞がった。
5分とか10分なら全然大丈夫だが、1時間、2時間もずっと引っ張り続けていると、次第に腕がプルプルと震えだした。
少しでも動いてしまうと大事故に繋がる可能性もあるから、神経使うにゃー。
つぁはぁ〜。


3時間経ち、ようやく手術は終わった。
最後は、2ヶ所の縫合(糸を結ぶだけ)もやらせていただいた。
意外と普通にできたにゃー。
昨日、たまたま練習しといて良かったにゃー。
だはー。


朝11時半からの手術だったので、3時間余りの手術が終わると、はらぺこりんだった。
「昼休みでも取らせてもらおうかにゃ。」と思ったら、さっきまで手術で一緒だった俺担当の先生に呼び止められた。
「お疲れ様。手術、手伝ってくれてありがとね。お腹空いてるでしょ? お礼に、昼食おごるから。」と俺担当の先生。
・・・マジっすか!?
やったー!
って、色々勉強させていただいたのに、更にメシまで食わせてもらうなんて、なんだか申し訳ないにゃー。
だはー。


結局、俺担当の先生に、学生の俺&2年目の研修医の先生がメシをごちそうになることになった。
研修医の先生が、「キミも俺と同じ定食でいい?」と聞くので、「はい! ありがとうございます!」と同じものを出前で注文してもらった。
10分後、病院の食堂からの出前が届き、医局で3人でメシを食った。
俺と研修医の先生は「豚しゃぶ定食」で、おごってくれた俺担当の先生は「かけうどん」。
って、なんで先生は「かけうどん」なんすか!
余計、申し訳ないっす!
つぁはぁ〜!


そして、3人でメシを食った。
うーん、なんか緊張するにゃー。
俺担当の先生に「キミ、出身はどこ?」などと聞かれ、広島のことを色々話した。
その次に、「キミ、何科の医者になりたいの?」などと聞かれ、具体的には決めてないけど外科志望であることを話した。
その後、医療系の話が深くなっていき、「Mirizzi症候群は知ってる?」などと聞かれ、結石が胆嚢頸部に嵌頓(かんとん)して起こるってことくらいは知ってると答えた。
って、ざっけんな!
途中から口頭試問みたいになってんじゃねーか!
安心してメシ食えないじゃねーか!


とは言え、とても良い先生で、美味しくメシをごちそうになった。
いやー、どうもありがとうございましたにゃー。
ごちそうさまでしたにゃー。
1外科は良い先生ばかりだにゃー。
だはー。




*1:手術時手洗いのこと。2009年4月28日の日記参照