あわにゃん日記

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生理食塩水

臨床検査医学の2日目。
午前中は、血液検査を自動で行う機械の説明を受けたり、講義を受けたりして過ごした。
この科は、医者か検査技師さんが常に学生に付いていて、ほったらかしの時間が無いにゃー。
勉強になるけど、休まる時間が無いにゃー。
つぁはぁ〜。


午後は、輸血部に行き、血液型検査や輸血時の交差適合試験などを勉強した。
ふむふむ、このA型&B型抗体と自分の血球を混ぜて、抗原抗体反応が起きるかどうかを見れば、血液型が分かるのね!
おっけーおっけー!


と言うわけで、自分の血液型を調べた。
ドキドキするな・・・。
俺はO型のはずだけど、もし違う結果が出たらどうしようかにゃ・・・。
とりあえず実家に電話して、俺の出生の秘密をカミングアウトしてもらって、その後は本当の両親に感動のご対面かにゃ?
って、ざっけんな!


結果は、ちゃんとO型だった。
ふう、良かったにゃー。
余計な心配だったにゃー。
だはー。


他にも色々検査をし、最後に不規則抗体スクリーニング検査というのを行った。
この頃には、午後の実習は4時間近くかかっており、みんな疲れていた。
班員のイカワくんなんかは、「もう俺、ダメだ。電池切れた。」と独り言をつぶやいていた。
ぷぷぷっ!


最後の検査では、

  1. 試験管にいっぱいに生理食塩水を加える
  2. 遠心分離器にかける
  3. 遠心分離器から取り出し、試験管の上澄み液を捨てる

という作業を、3回繰り返すところがあった。


他の班員は、最後の力を振り絞ってテキパキやっていたが、イカワくんは本当に限界に達していたようで、動作がおじいちゃんくらいゆっくりだった。
作業を終えた俺は、イカワくんの様子を半笑いで見守っていた。
だはー。


見守っていると、イカワくんは、液体がいっぱいに入っている試験管を、ゆっくりと遠心分離器から取り出した。
次は上澄み液を捨てるの行程だが、集中力ゼロ状態のイカワくんは、液捨て場へ向かうことなく、生理食塩水コーナーへ。
「え? マジ? 嘘だろ? まさか!」と思ったが、イカワくんは液体がいっぱいに入っている試験管に、躊躇することなくさらに多量の生理食塩水を加え始めた。


当然、溢れてこぼれる生理食塩水。
俺は唖然としてその様子を見ていた。
辺りを水浸しにして、ようやくイカワくんは「・・・あ!」と気付いた。


一瞬の静寂の後、その光景を見ていた人全員で爆笑した。
って、ざっけんな!
どうやったら、液体で満たされている試験管に、さらに液体を加えようと思えるんだよ!
小学生でもそんな失敗しないし!
ぷぷぷっ!


今日は、イカワくんのミラクルな行為が見れ、楽しい実習だったにゃー。
だはー。