ご存じの通り、今日はWBC(World Baseball Classic)の決勝戦だ。
もはや説明する必要は無いのかも知れないが、日本vs韓国の宿命のライバル対決、世界の舞台で極東2ヶ国が決勝を行うのだ。
今日は、我が宮崎大学の卒業式で、ミヨシも卒業式なのだが、ミヨシのヘンテコ袴姿よりも、WBCの方が見たい。
そもそも野球部を辞めた今、卒業式に行かなければならないという義務はない。
と言うわけで、当然のことのように卒業式には行かず、自宅でずっとテレビ観戦していた。
だはー。
3年前の第1回WBCはあんまり見なかったけど、今回のWBCは、スカパーのチャンネル契約もして、予選から全部見てきた。
それだけに、キューバ・アメリカ合衆国など世界の強豪たちを倒し、決勝までたどり着いた時点で、俺の侍ジャパンへの思い入れはMAXに達していた。
そして決勝の相手は、宿命のライバル・韓国。
優勝したが韓国には負け越したことで、一抹の悔しさが残った前大会に対して、今大会はここまで2勝2敗の五分。
優勝するためにも、韓国に勝ち越すためにも、絶対に負けられない世紀の一戦である。
俺は2時間前の朝8時には目が覚め、世紀の一戦に備えた。
そして、試合が始まった・・・。
日韓決勝戦、それは素晴らしい試合だった。
俺は今まで、数え切れないくらい野球の試合を見てきたが、1回表から10回裏試合終了までずっと、こんなに1球1球に胸が躍る試合は初めてだった。
「素晴らしい」という言葉じゃ陳腐に思えるくらい、筆舌に尽くしがたい大熱戦だった。
特に、心臓がはち切れるくらいに興奮したのが、9回裏に同点に追いつかれ、なお2死1・2塁のサヨナラ負けのピンチと、それを乗り切った10回表に訪れた、2死2・3塁でのイチローの打席だった。
原監督と全く同じセリフになってしまうが、俺もあのイチローのセンター前ヒットは、生涯忘れないだろう。
侍ジャパンのリーダーとして、日本中の期待を最大限に託されたイチロー。
しかし、今大会、全然打てなかったイチロー。
でも、最後の最後に大事な場面で打席が回ってくるイチロー。
そして、そこで美しいヒットを打ってしまうイチロー。
だからこそ、イチローなんだ。
だからこそ、スーパースターなんだ。
・・・ゲームセット。
侍の一人がマウンドで雄叫びを上げる。
侍の一人がそれに駆け寄って抱きしめる。
侍と呼ばれる全ての男たちが次々に抱き合う。
そして、日本の侍を世界の侍にした男が宙を舞う。
なんて素晴らしい光景なのだろう。
なんて感動的な光景なのだろう。
まるで筋書きのあったかのようなストーリーが、筋書きのない真剣勝負の中で今、完結した。
感動しすぎた俺の目には何かが溢れ、そのエピローグがぼやけて見えた・・・。
いやー、今日は素晴らしい試合を見させてもらったにゃー!
侍ジャパンと韓国代表、どうもありがとうにゃー!
これからも競い合って、両国とも更に強くなっていって欲しいにゃー!
だはー。
あ、ミヨシを始め6年生の皆さん、卒業式には行けなかったけど、卒業おめでとうございますにゃー!
危うく、書くのを忘れるとこだったにゃー。
だはー。