久しぶりにメールが来た。
ミヨシからだ。
「試験の調子はどう？」という短いメール。
って、ざっけんな！
母親みたいなメールしてんじゃねーよ！
と言うわけで、国試が終わったばかりのミヨシと、今夜久しぶりにメシを食いに行くことになった。
ミヨシの家に迎えに行き、タンタンメンを食べに宮交シティ*1へ向かった。
そして、宮交シティに着くと、ミヨシがふと言った。
「ここ、国試に行く日の朝、来たな」と。
ん？
国試って確か、昼過ぎの飛行機で出発でしょ？
なんでその直前に、宮交シティに来る必要があるの？
バタバタしそうだけど・・・。
するとミヨシは、「腕時計を買いに来たんだし！」と言った。
・・・へ？
おまえ、試験用の腕時計を、国試に向かう飛行機に乗る数時間前に買ったの？
ぷぷぷっ！
って、ざっけんな！
おまえ、27歳のクセに、腕時計の1つも持ってなかったのかよ！
たとえ持ってなかったとしても、前日くらいまでには買っとけよ！
ぷぷぷっ！
すると、「デサキデポとデオデオにも行ったけど無かったから、宮交シティに来たし！」とミヨシ。
って、ざっけんな！
そういう問題じゃねーし！
ぷぷぷっ！
そんな会話をしながら、宮交シティのいつもの中華料理屋に入った。
この店にミヨシと来るのは、もう何十回目だろうか。
数え切れないほど来ているが、俺もミヨシも、タンタンメン以外のものを注文したことがない。
それほど飽きない食べ物というか、ここに来た時点でタンタンメンを食べたくて来ているので、他のものを注文するという選択肢を思いつかなかった。
しかし、最近、野球部後輩のジーカーが「この店はタンタンメンだけじゃなかった！」的なブログを書いていたので、今日はメニューの写真を色々見てみた。
うん、確かに、他の料理も美味しそうだ・・・。
と言うわけで、「今日は思い切って、チャーシューメンにしてみるぜ！」とミヨシに言うと、ミヨシも「ざっけんな！ じゃ、俺も今日は塩ラーメンにするし！」と言ってきた。
そして、店員のお姉さんを呼び寄せた。
しかし、お姉さんが歩いてくる数秒の間に、「ここまで来たのに、あのタンタンメンを今日は食べられないんだ・・・」と思うと、何か損してるような気がしてきた。
そして・・・。
お姉さん「ご注文をどうぞ！」
俺「タンタンメンのチャーハンセット！ 激辛で！」
ミヨシ「それを2つ！」
って、ざっけんな、俺！
反射的にいつもと同じこと言っちゃったし！
って、ミヨシもいつもと同じじゃねーか！
おまえも、ざっけんな！
と言うわけで、いつもと同じタンタンメンを食いながら、お互いの試験結果などについて話した。
「4月から医者になれそう？」と聞くと、「80％くらい大丈夫だと思うよ〜」とミヨシ。
「緊張とかしなかったの？」と聞くと、「みんな、手とか震えたりしてたよ〜」とミヨシ。
「みんな」って・・・。
おまえは？
「俺が緊張するわけないし！ 1回目の4年のときなんか、20個再試受けたし！ 1ヶ月で45個試験受けたし！ あれに比べれば余裕だし！」とミヨシ。
・・・久々に、説得力のあるミヨシの言葉だった。
廃人は色んな修羅場を経験してる分、メンタルだけは鍛えられてるんだにゃー。
放校のピンチを切り抜けた俺も、2年後、メンタルだけは余裕かにゃ？
だはー。
いや、待てよ・・・。
逆に、メンタル的に図太かったり、楽観的だったりするからこそ、たくさん修羅場を迎えて来たのかにゃ？
ま、いいや。
だはー。
*1:バスセンター＆ショッピングセンター＆レストラン街の複合施設
