あわにゃん日記

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鶴の一声

今日は、「神経・運動器・脊椎」という科目の最終日で、発表会があった。
発表会とは、これまで60コマくらいの講義で習った疾患のうちのどれか1つを、班ごとに更に勉強して、それを発表するというものである。


班は出席番号で決められた10人くらいのメンバーで、1週間くらい前、自分たちの班はどの疾患について発表するか、話し合った。
数名がとりあえず思いつく病名を挙げたが、範囲が広いので、「○×骨折」だの「脊髄小脳変性症」だの「パーキンソン病」だの様々な疾患名が挙がり、なかなか1つに決められなかった。
ま、俺はいつものように一言も発さず、ただ暖かく見守ってただけだけど・・・。
だはー。


ここで、打開策を求める班のリーダー的存在の男子学生が言った。
「決まらないね・・・。あのー、アワヤさんは何かいいのありますか? もう鶴の一声で決めちゃって下さい!」と。
すると、なぜかやたらに「脊髄小脳変性症」を推していた女子学生も、「私もアワヤさんの決めるやつがいいです!」と言った。
って、ざっけんな!
急に何なんだよ、おまえら!
困った状況で、廃人に頼るつもりかよ!
こんな状況じゃ、得意の「俺は何でもいいよ〜」的フレーズが使えないじゃねーか!
ざっけんなー!


・・・うーん、何がいいかにゃ?
迷うにゃー。
この科目は、整形外科・脳外科・神経内科などの総合的な科目で、選択肢はべらぼうに多いからにゃー。
・・・あ、そうだ!
俺って、大学1年のとき、珍しい骨折したじゃん!
自分がした骨折ならよく知ってるから、新たに勉強する必要もなくて、楽そうだにゃー!
おっけーおっけー!


というわけで、「俺が昔やった骨折なんだけど、『上腕骨骨幹部骨折』はどうかな?」と提案した。
すると、本当に即決となってしまった。
そして、次の日からその発表の準備が始まったのだが、ここからが誤算だった。
珍しい骨折だから、発表では俺の貴重な体験談を話すことに決まり、発表用のスライド作成、更には当日の発表も、その全てに俺が関与することになってしまったのだ。
・・・ん?
留年生以外は、学祭の準備で忙しいの?
って、ざっけんなー!


そして、今日の発表を迎えた。
ウチの班の発表係は3人で、俺の前の2人が「骨折の一般的な説明(総論)」「上腕骨骨幹部骨折の説明(各論)」を説明して、最後に「実際に上腕骨骨幹部骨折をした人の話(症例)」を俺が発表した。
うーん、去年から合流したこの学年では、学年全員の前で話すのは初めてだにゃー。
当然ながら、いくつかネタは仕込んできたけど、笑ってくれるかにゃ・・・。
俺のキャラとか、知らない人が大半だろうしにゃ・・・。
つぁはぁ〜。


五十音順で、俺の班はトップバッターだった。
トップバッターは緊張するが、最初はまだ寝てる人とかおらず、注目度が高いので、やり甲斐もある。
よし、頑張るか。
おっけーおっけー!


そして、最初の2人の発表が終わり、「じゃ、最後に実際の症例を、アワヤさんに発表してもらいます!」と前の人が言って、俺にマイクが渡された。
そのとき、ふと思いつき、「観衆の温度を探る」&「『俺=変わった人』ということを知ってもらう」目的で、開口一番、「はい、アワヤさんで〜す♪」とバカっぽく言ってみた。
すると、それまで真面目な感じで静まり返っていた場内の空気が、笑い声と共に、一気に緩んだのを感じた。
よし、これはイケるにゃ!
ツカミはおっけーおっけーにゃー!
だはー。


その後、野球部の練習中に骨折した話を、留年ネタも織り交ぜながら、バカっぽく発表した。
自信を持っていたネタがウケなかったり、想定外のところがウケたりと誤算はあったが、まずまずの感じで発表を終えた。
ふう、無事に終わって、良かったにゃー。
だはー。


しかし、無事に終わったとは言え、俺はこういった班行動が苦手である。
協調性が無いからだ。
そのくせ、来月は臨床診断学実習があるし、臨床遺伝学のロールプレーもあるにゃ・・・。
って言うか、来年はポリクリで、1年中班行動だにゃ・・・。
ん?
進級できたらの話?
って、ざっけんなー!