あわにゃん日記

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ユーモア、You more、言うも・・・あ!

今日も朝から学校へ。
午前は法医学の講義が2コマ、午後は呼吸器の講義が2コマだった。


4コマ目、最後の呼吸器の講義は、学外の先生による講義だった。
その先生は、どこかの老人介護施設かなんかの施設長をやってるらしい、70歳弱くらいの先生だった。
ちょっとしたおじいさんだが、年の割に言うことが若く、また、ユーモアとか風流心を持った感じの人だった。


配られた講義用プリントには、呼吸器の講義らしく、胸部外科手術や肺癌などについて書かれている一方で、冒頭にはユーモアとか風流心とかを前面に押し出したようなことが書かれてあった。
早速、読んでみた。


「呼吸とは、呼吸(いき)。生きる。意気。活き活き。粋。YK。」


って、ざっけんな!
だから、なんだよ!
ただのオヤジギャグじゃねーか!


・・・ん?
待てよ。
最後だけ、意味が分からないにゃー。
『YK』って、どういう意味だ?


講義が始まり、その先生がこのオヤジギャグに触れた。
『YK』のところが少し気になって、よく聞いてみた。
嫌な予感はしていたが・・・。


先生「呼吸とは、大切なものなんです。お配りしたプリントにも書いてあるように、呼吸、すなわち「イキ」には色んな意味があります。・・・(中略)・・・そして、最後の『YK』っていうのは、皆さんの方がよくご存知でしょう。最近、若い人たちの間で流行っている、『空気が読めない』を略した言葉ですね。・・・(後略)」


・・・ぷぷぷっ!
って、ざっけんな!
まさかとは思ってたけど、やっぱりかよ!
あんたそれ、『YK』じゃなくて、『KY』だよ!
元の意味分かってるのに、なんでひっくり返す必要があるんだよ!


先生の間違いに気付いた学生たちは、みんなクスクス笑っていた。
すると、自分のユーモアが若者に受け容れられたと勘違いして気分を良くしたのか、彼はその後、「これは『YK』な手術方式です」だの、事あるごとに無理してその言葉を使っていた。
挙げ句の果てには、「私は『YK』ですか?」とまで言っていた。
・・・ぷぷぷっ!
あんた、どんだけ面白いんだよ!


しかし、最初は面白かったが、間違った言葉を堂々と、しかもちょっと気に入って使っている彼を見ていたら、だんだんこっちが恥ずかしくなってきた。
新しい言葉を使うときは、俺も気をつけないとにゃー。
だはー。


と言うわけで、4コマ目の90分間、『YK』にずっと気を取られ続けて講義を受けていたのだった。
・・・ん?
結局、何の講義だったっけ?
胸部外科手術って、どうやるの?


って、ざっけんな!
『YK』という言葉のせいで、肝心なことを聞き逃しちゃったじゃねーか!
「余計な・言葉」(YK)を使ってんじゃねーよ!