今日も昼1時から薬理学実習だった。
今年の俺の班はなぜか年上ばかりいて、みんな真面目な人ばかりなので、廃人の俺としてはとても居心地が悪い。
と言うわけで、俺は実習中、ずっと大人しくしている。
今日もイワキくんと、ずっとトークして過ごした。
そして、やっとのことで夕方7時頃に実験が終わり、ディスカッションに入った。
ディスカッションでは、担当の先生が今日の実験とその結果について、1人1人指名して質問してきた。
ディスカッションは昨日と同じ先生で、昨日はランダムに指名していた。
今日のディスカッションでは、初めに昨日指名されていない人が手を挙げさせられた。
俺は昨日指名されていないので、正直に手を挙げた。
でも、質問されても答えられる自信がないので、先生から見えるか見えないかくらいで、こっそり手を挙げていた。
手を挙げていた人は次々に質問されていたが、俺は案の定気付かれておらず、質問されなかった。
全員1度は指名したと思っている先生は、2周目の指名に突入した。
ふう、助かったにゃー！
だはー。
・・・と思ったら、2回目の指名を受けた人が、「俺、2回目ですよ。まだ当たってない人いますよ。」と言った。
って、ざっけんな！
チクってんじゃねーよ！
「あら。まだ質問されてない人いるの？」と、先生は再び手を挙げさせた。
俺はまた、気持ち程度に手を挙げた。
俺を含めて1度も当たっていない人はまだ4人いて、その人が次々に質問されていった。
うう、もはやこれまでか・・・。
頑張って質問に答えるか・・・。
と覚悟を決めたら、残った4人のうち2人が質問されたところで、ディスカッションは終わってしまった。
うおー、ラッキー！
昨日も今日も、一度も質問されなかったにゃー！
ディスカッションの後、イワキくんと話した。
「俺、一度も質問されてないんだけど。」と笑いながら言うと、イワキくんは「実は俺もです。」とニヤリ。
ぷぷぷっ！
おまえもかよ！
お互い、気配を消すのが上手くなったにゃー！
だはー。
