今日は野球の試合だ。
南九州地区準硬式野球秋季大会（通称；秋南九・あきなんきゅー）の予選である。
鹿児島の垂水（たるみず）市というところで朝9時から行われるため、出発は朝5時半という非常に早い時間だった。
昨夜、俺は深夜1時半まで飲んでいたので、ちゃんと朝5時に起きられたのは奇跡だった。
しかし、当然の如く、二日酔いで気分がすこぶる悪かった。
昨夜帰宅したときも少し吐いたが、今日出掛ける前も少し吐いた。
おえっ。
朝5時半に学校へ集合し、鹿児島へ向かった。
不幸中の幸いは、今日俺は車を出さなくても良かったということである。
2回生の頃に車の免許を取って以来、俺の車は大きいということもあり、俺はずっとこれまで全ての遠征に車を出してきた。
しかし、この秋に野球部員が少なくなったことで、車を出していた中で最上級生の俺かミヨシのどちらかが車を出さなくていいことになり、今回はミヨシに車を出してもらった。
今日はそのミヨシの車に乗り、3年ぶりに遠征車で眠った。
だが、垂水に行く道のりはクネクネした山道ばかりで、気持悪くなって目が覚めた。
二日酔いにこの山道は地獄だにゃー。
おえっ。
朝8時過ぎに球場に到着し、キャッチボールなど準備運動をした後、試合が始まった。
対戦相手は鹿児島大学全学で、俺は9番・ファーストでスタメンだった。
試合中は、「うー、気持悪い→吐きそう→いや、グラウンドで吐いちゃダメだ→でも気持悪い→吐きそう→いや、グラウンドで吐いちゃダメだ」ということを延々と考えていた。
だはー。
吐き気とずっと闘っていたため、それ以外のことにはあまり頭が回らず、プレーでテンパったりすることは無かった。
守備もバッティングも、非常に落ち着いてプレーできた。
普段テンパってしまうような場面でも常に平常心で、実力通りのプレーができた。
ん？
二日酔い、意外にいいかも。
だはー。
でも、実力通りのプレーが出たことで、逆に自分の足りない部分を痛感させられた。
守備範囲が狭すぎるにゃー。
もっと広ければ、今日の敵チームのヒットは2本少なかったはず。
つぁはぁ〜。
バッティングの方は、3打数1安打1四球とまずまずの成績だったので、試合後キャプテンのツジムラに褒められてしまった。
でも、俺は自分に非常にガッカリしていた。
なぜなら、昨夜飲み会でチアキちゃんに「明日は3安打打つ」という約束をしていたからだ。
どういう経緯でその約束をするに至ったかは覚えていないが、その約束だけはよく覚えていたので、約束を果たせなかった自分にガッカリした。
つぁはぁ〜。
と言うわけで、今日は久々に試合にフル出場した。
今日はツジムラ新キャプテン率いる新チームでの最初の試合だったので、勝ってとても良かった。
ファーストのレギュラーだった1年のモッコリはこの秋からサードへ行ってしまったため、ファーストは俺がしっかり守らなければならない。
今日の反省を活かし、レギュラー目指して頑張っていこう。
帰りは、また車の中で爆睡して帰った。
帰宅すると、また眠った。
今日は尋常じゃないくらい疲れたにゃー。
やっぱ、野球は二日酔いでやるもんじゃないにゃー。
つぁはぁ〜。
