唐突だが、俺は、1年の中でちょうど今あたりの季節が大好きである。
厚着が嫌いな俺は、半袖で暑くなく寒くないから、この季節が好きだ。
太陽が嫌いな俺は、夕方6時辺りには急激に暗くなってくれるから、この季節が好きだ。
勉強が嫌いな俺は、9月で前期試験が終わって当分試験がないから、この季節が好きだ。
だはー。
でも、好きな季節ということは、俺が最も俺らしくなってしまう季節ということでもある。
すなわち、廃人生活全開になり、学校や部活をサボりまくってしまう危険性を孕(はら)んだ季節である。
これまで4年半の大学生活でそのことは分かっていたし、気をつけようとも思っていた。
しかし、今日はその甲斐無く、最低な1日を過ごしてしまった。
つぁはぁ〜。
今日は、午前の寄生虫学の授業だけ行こうと思っていた。
しかし、ここ最近、昼夜逆転が甚だしく、今朝は朝7時半まで起きていた。
こうなったら、徹夜で学校に行こう、と思ったが、眠ってしまった。
ハッとして目覚めたときには昼1時。
もう全てが後の祭だった。
つぁはぁ〜。
仕方なく、まだ眠かったので、また眠った。
しかし、次は更にハッとして目覚めた。
時計を見ると、夕方6時半。
やべえ! 部活まで寝過ごしてしまった!
つぁはぁ〜。
「廃人だから」といつもは開き直る俺だが、今日のことはさすがに反省した。
そう言えば、先週の火曜日以来、学校の授業に行ってないな。
ざっけんな!
学生の本分を忘れてんじゃねーよ!
それから、夕方の部活に寝坊するなど、言語道断。
ざっけんな!
夕方に寝坊するなんて、俺か水商売の人くらいじゃねーか!
・・・明日からは、真っ当な生活をしよう。
ちなみに、1年前のこの季節は、部活をサボりまくってたし、学校にも行かずオンラインゲームしかしていなかった。
2年前も、同様に不真面目だった。
3年前に至っては、野球部を休部し、パチンコ三昧の日々を送っていた。
しかし、4年前、大学1年生の頃のこの季節だけは違った。
毎日朝6時半起きの規則正しい生活をしていたし、毎日学校に行ってほとんどの授業に出席していた。
さて、なぜでしょう?
答えは、「骨折して、大学の附属病院に入院していたから」にゃー。
病院内がつまらなすぎて、暇つぶしに毎日隣の建物へ授業を受けに行っていたのである。
ん?
それならいっそのこと、もう1回入院したらって?
・・・ざっけんな!