あわにゃん日記

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坂道

今日は2つ目の試験。
今年から導入された新科目、「体液のホメオスターシス」の試験だった。
新科目ゆえ、何をどれだけ勉強したらいいのかよく分からず、やる気がほとんど起こらなかった。
つぁはぁ〜。


今朝7時頃から、試験勉強をようやく始めた。
しかし、「新科目だし、試験時間は他の科目の半分だし、大して難しい問題は出ないだろう。」と思い、特別なことはほとんど勉強しなかった。
そして、学校へ行き、昼1時から試験を受けた。


問題が配られ、焦った。
試験は論述形式ではなく、空欄の穴埋め問題だった。
論述形式だと、しっかり覚えていることを中心に書けば何とかなるし、部分点もある。
しかし、穴埋め問題は、要求される単語を覚えていないと完全にアウトであり、その問題は0点である。
これは、今日のように適当な勉強をした日には地獄である。
つぁはぁ〜。


1時間くらいで試験を終えた。
試験を終えてトボトボと歩きながら俺は、「ナメてた・・・」と思わず独り言を漏らしていた。
完全にナメてたにゃ・・・。
完全に再試行きだにゃ・・・。
つぁはぁ〜。


学生駐車場までの長い坂道を上っていたら、後ろから誰かが走って追いかけてくる足音が聞こえた。
「アワヤさーん!」と言いながら走ってきたのは、野球部後輩で現同級生のヤノだった。
「試験どうでした?」と聞かれたので、「ナメてたよ・・・」と力なく言うと、ヤノは妙に笑っていた。


ん?
ヤノが笑う理由はどっちだ?
「やっぱりそうでしたか! 俺もできませんでしたよ。きっとアワヤさんは仲間だと思ってました!」パターン?
それとも、「あの問題でできなかったんですか? アワヤさん、どんだけ腐ってるんですか!」パターン?
・・・。
・・・・・・。
どっちにしろ、ざっけんな!


そして話題は、次回の試験である金曜日の薬理学に及んだ。
ヤノが、「薬理は、夏休みレポートだけ勉強しとけば大丈夫って聞いたんですけど、どうなんですか?」と聞いてきた。
「うーん、そうだねー、大丈夫なんじゃない?」と、俺はあやふやな感じで答えた。
すると、ヤノは、「ええっ!? どっちなんすか? 去年、試験受けたんじゃないんですか?」と言った。
ざっけんな!
確かに去年も薬理の試験受けたけど、薬理をちゃんと勉強したことがないから分かんないんだよ!
そのぐらい察しろよ!


そんなヤノとの会話のせいで、駐車場までの坂道の傾斜が、いつもよりきつく感じられた。
だはー。


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おっけーおっけー!





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