あわにゃん日記

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お好み焼き

夕方起きて、ボーッとテレビを見て過ごした。
夜、腹が減ってきて、出かける準備をした。
今日向かうのは、マックでもなければコンビニでもない。
近所のお好み焼き屋「かっちゃん」である。


俺は広島出身のせいか、昔からお好み焼きが大好きである。
大学進学のために20年間住んだ広島を離れ、この宮崎に来てからは、「もうしばらく広島焼は食えないんだな」と諦めていた。
「広島風お好み焼き」と銘打った店は宮崎にも結構あったけど、どこも話にならなかったからだ。


だが、数年前、俺は「かっちゃん」と出会った。
店に入った瞬間、ここは広島かと思った。
味がどうのこうの言う前に、客の目の前に広げた鉄板で焼くスタイル、これこそが広島流なのだ。
期待して食ったら、味も広島のお好み焼きと同じで、感動したのを覚えている。
宮崎という九州の片隅でも、6年間、いや7年間、幸せに生きていけると思った瞬間だった。
ん、8年間?
ざっけんな!


と言うわけで、野球部の練習後とか、廃人三人衆などでこれまで定期的に通っていた。
大抵1週間に1回、少なくても1ヶ月に1回は必ず通っていた。
だが、この3ヶ月、俺は1度も「かっちゃん」に行っていない。
野球部がオフ期間に入り、部活後にみんなで食事することがなくなったこと、
ミヨシが最近なぜか「かっちゃん」を毛嫌いしてること、
イシベが同級生と会うのを恐れて清武町内で食事をしないことが原因である。


1人で行けばいいじゃんって?
ざっけんな!
俺はそれが苦手なんだよ!
1人で料理屋に行ったら、料理が出てくるまでの間、何をして待ってればいいか分かんねえし!
それでテンパるから嫌なんだよ!
吉野家でギリなんだよ!


と言うわけで、3ヶ月もお好み焼きを食っていないのだが、最近、遂に禁断症状が出てきた。
10円玉や西医体の銅メダルなんかを見てると、お好み焼に見えてくるようになった。
早めに「かっちゃん」に行かないと、ヤバイと思った。
でも、ミヨシ・イシベ以外に一緒にメシに食ってくれる友達いないしな・・・。


ワラにもすがる思いで、俺は「あわにゃん倶楽部」の掲示板にそのことを書き込んだ。
以前にも書いたが、「あわにゃん倶楽部」とは、野球部の後輩であるナカマタと俺の、たった2人だけの集まりである。
直接メールして、先輩風を吹かして無理矢理連れて行くのは気が引けたので、掲示板の方に書き込んだのだが、ナカマタは快くOKしてくれた。
そして、今日、その日が訪れたのだった。


「かっちゃん」は歩いて5分くらいの距離だけど、寒いので車で行く。
車のエンジンをかけ、取りあえずナカマタの家に迎えに行った。
もうこの時点で俺はヨダレが出ていた。
ナカマタを助手席に乗せ、さあ、いざ「かっちゃん」へ!
新町のファミマを越え、信号を越え、「かっちゃん」までの道は真っ直ぐだ。


そして、すぐに見えてきた「かっちゃん」の看板。
されど、電気がついていない・・・。
ざっけんな!
今日は定休日かよ!
なんで金曜が休みだよ!
火曜とか水曜にしとけよ!
マジでざっけんな!


今日1日の全ての元気を失った瞬間だった。
その後、ナカマタと代わりに「田舎屋」に行ってメシ食ったり、そこで2日連続タナカミクラに遭遇したり、俺の家にミムさんが勉強しに来たり、ミムさんとゴルフゲームしたり、深夜にミムさんとモスバーガーに行ったり、サカタさん宅の飲み会の足に呼ばれたり、ミムさんとまたゴルフゲームしたり、合間に軽く再試の勉強したりしたけど、よく覚えていない。
空腹は他の食べ物でも満たされるが、俺の心を満たしてくれるのは、今日はお好み焼きだけだった・・・。