あわにゃん日記

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呼び出し2

今日は家にずっといて、何も書くようなことがない。
そこで、予告通り、昨日の日記の続きを書こう。
まだ読んでない人は、昨日の日記から読んでくださいにゃー。
だはー。


昨日の昼2時半、2外科の教授面談から帰宅した。
帰宅してすぐに、ケータイに電話が掛かってきた。
知らない電話番号だったけど、宮崎の市外局番(0985)からで、なんか大事な用件である気がしたので、珍しく電話に出てみた。
すると、「アワヤさんのケータイですか? 宮崎大学医学部学生課ですけど。」と女性の声。
ん?
学生課?
・・・ざっけんな!
面談なら、今、行ってきたばかりだし!


と思ったら、全然違う用件だった。
「あの、先週木曜日の試験は受けられましたか?」と学生課の人。
ん?
試験?
ざっけんな!
ちゃんと受けたに決まってんだろ!


マヌケな質問に対する怒りを抑えながら、「『受胎・発生・成長・発達』の試験ですよね? ええ。ちゃんと受けました。」と答えた。
すると、「そうですか。分かりました。答案の枚数が合わず、確認を取っておりましたので。すみませんでした。」と言って、学生課の人は電話を切った。
なんだよ!
ざっけんな!
2回も留年してるとは言え、試験をすっぽかすほどバカじゃないし!
失礼しちゃうにゃー!


しかし、それで事は終わらなかった。
夕方4時半、またもや宮崎の市外局番から電話が掛かってきた。
再び電話に出ると、「アワヤさんのケータイですか? 宮崎大学医学部産婦人科の者ですが。」と、さっきとは違う女性の声。
ん?
産婦人科
って、ざっけんな!
俺は子供を作った覚えはねえし、子供ができてしまうような行為も2年くらいしてないんだよ!
・・・って、何を言わせるんだよ!
ほっとけよ!


するとその女性は、「産婦人科の教授が、アワヤさんと面談したいそうなので、午後5時頃に産婦人科の教室に来ていただけますか?」と言った。
ん?
教授が俺と面談したい?
なにゆえ?
・・・ひょえええ!


産婦人科と言えば、こないだ試験のあった新科目「受胎・発生・成長・発達」の4つの範囲の内の1つを担当している講座である。
その教授に呼び出されたって事は、試験がそんなに悪かったのかにゃ?
それとも、講義のときの出席名簿の代筆がバレたのかにゃ?
とにかく、一大事にゃー!
つぁはぁ〜!


午後5時とは言われたが、ビビって4時40分には学校へ着いてしまった。
すると、自販機前に、後輩で4年生の呉(ゴ)アヤノちゃんイケちゃんがいた。
って、ざっけんな!
イケちゃんは、これから面談する産婦人科教授の息子さんじゃねーか!


「あわにゃん、なんで学校にいるの?」と呉に聞かれたので、事情を説明した。
イケちゃんは自分の父が俺を呼び出していると知り、どことなく申し訳なさそうな複雑な表情をしていた。
そして、みんなで呼び出された理由を真剣に考えてくれた。
「アワヤさんの席の前後のどっちかと答案が似てて、カンニングを疑われたんじゃないですか?」とか、
「答案に名前書き忘れたんじゃないですか?」とか、
「やっぱり、ただ単に点数が悪すぎるだけじゃないですか?」とか色々案を出してくれた。
うーん・・・。


カンニングは無いだろうなー。
俺もしてないし、俺の前後左右の人は明らかに俺よりもマジメだしな。
名前書き忘れも無いだろうなー。
答案には真っ先に名前を書くし、生まれてただの一度も書き忘れたことは無いし。
やっぱり、ただ単に点数が悪かったのかな?
60点取れたと思ったんだけどなー。
ま、60点取れたと思って、実際は20点くらいだったこともあるしな・・・。
だはー。


そして、夕方5時に産婦人科の教室へ行った。
「あのー、先程お電話で呼び出された者ですが・・・。」と受付の女性に言うと、「あ、アワヤさんですね。そこにお掛けになって、しばらくお待ち下さい。」と素敵な笑顔で言われた。
そして、彼女は俺に温かいお茶を出してくれた。
キレイな人だにゃ・・・。
って、ざっけんな!
そんなことは今はどうでもいいんだよ!
なんで俺は呼び出されたのか、早く教えろよ!


意味が分からず教授に呼び出されたことに加え、キレイな女性と部屋に二人っきりということにも余計にドキドキしながら、ただ教授がお見えになるのを待ち続けた。
3時間前は2外科の教室で温かいお茶を飲みながら教授を待ち、今は産婦人科の教室で温かいお茶を飲みながら教授を待っている。
ざっけんな!
俺の今日という日は、一体どうなってんだよ!


そして、待つこと10分、産婦人科教授である、イケちゃんパパがやって来た。
写真でしか見たことが無かった教授は、思っていたよりとても気さくな方だった。
「いやー、忙しいとこ、わざわざ来てもらってごめんねー!」と教授。
・・・いえ。
・・・とんでもないです。


すぐに呼び出された理由が分かるかと思いきや、なかなか教授は本題を口にしない。
「キミの出身はどこ? おお、広島か。年末は帰らないの? ウチの医局にも広島出身が何人かいるなぁ。福山って広島だったよな? ○○先生って言うんだけど、知ってる? あら、知らないかー。」などと、教授はずっと笑顔で関係ない話をしていた。
ん?
なんなの、これ?
重い話をする前に、俺の緊張をほぐそうとしてるの?
それとも、俺と雑談したかっただけ?
まさか、俺の日記のファンとか?


と勘違いしかけたら、急に試験の話題になった。
「今日来てもらったのは、先週木曜日にあった『受胎・発生・成長・発達』の試験のことなんだけど・・・。」と教授。
はい・・・。
遂に来たか・・・。
ドキドキ・・・。


「採点したんだが、アワヤくんの答案が無くてねぇ・・・。試験受けた?」と教授。
ん?
俺の答案が無い!?
どういうこと?
ちゃんと受けたけどなぁ・・・。
そう言えば、数時間前に学生課からも「試験受けましたか?」って聞かれたなぁ・・・。
先週木曜日は試験を受けたけど、もしかして、その日以外にも試験があったのか!?
それならば、受けてないにゃ・・・。


恐る恐る、「試験って、先週木曜日にあったヤツですよね?」と聞いてみた。
すると、「うん、そうだよ。21日木曜日。10時半からだったかなー。」と教授。
ん?
10時半!?
・・・。
・・・・・・。





・・・あ゛!





そのとき、俺の頭の中で、バラバラだった全てのパズルが綺麗に絡み合い、1つの答えを俺に示した。
ぬおぉぉぉ!
木曜は確かに試験を受けたけど、俺が試験を受けたのは昼からだにゃー!
試験は全て午後からだと思ってたにゃー!
午前にも1つ試験があったのかー!
知らなかったにゃー!
ってことは、産婦人科の試験、受けてないにゃー!
つぁはぁ〜!


ありのままに事情を説明すると、教授はたいそう笑っておられた。
そして教授は、「いやー、おかしいと思ったんだよ。他の3つの担当講座に問い合わせてみたところ、アワヤくんはウチ以外の範囲では全て合格点を取っているのに、そんな人がウチの試験だけ、受けてさえもいなかったから。」と笑いながらおっしゃった。
あはは・・・。
とほほ・・・。
・・・あ、あの、それで、俺の処分は?


すると教授は、「再試を受けてくれれば、それでいいから。再試は産婦人科の範囲だけでいいよ。他の3つの範囲はもうやらなくていいよ。大丈夫、この科目で落とすつもりはないから。」と優しくおっしゃった。
過分のご配慮、痛み入りますにゃー!
ありがとうございますにゃー!
そして、すみませんでしたにゃー!


息子のイケちゃんもとてもいい人だけど、イケちゃんパパも負けず劣らず、とてもいい人だった。
試験すっぽかしてしまったのが優しい教授の科目だったのは、不幸中の幸いだったにゃー。
おっけーおっけー!


って、まさか、試験受けてなかったなんてな・・・。
俺って、この上なくバカだなー。
そう言えば、「明日の試験、何時から?」って前日に確認せず、勝手に「午後からだ」って思い込んじゃってたな。
野球部の後輩たちは、みんな俺と出席番号離れてるから、俺が試験に来てないことに気付かなかったんだろうな。


でも、俺の出席番号に近い人は、気付いてたはず・・・。
電話してくれれば・・・って、先輩には電話しにくいだろうし、今年この学年に合流したばかりでまだそこまで仲良くないから仕方ないか。
それとも、「アワヤさんは廃人だから、普通にサボってるんだろな。」って思われてたのかにゃ。
って、ざっけんな!


いやー、それにしても、有り得ないにゃー。
試験を受けてないことも有り得ないけど、試験を受けてなかったことに今まで気付かなかったことも有り得ないな。
よくよく考えてみると、俺の受けた試験には、確かに産婦人科の問題は1問も出てなかったな。
ははは・・・。


やっぱり俺は廃人だ。
今年は更生したつもりだったが、やっぱり腐ってた。
そのことが今日、よく分かった。
再試は頑張ろう。
・・・その前に、ちゃんと受けよう。
だはー。